当院における放射線部の部門としての役割は、X線を始めとした電磁放射線の他、多くのエネルギーを利用して画像診断を行い、診療各科に提供すること、また放射線による治療を行うことです。診療各科ならびに地域医療機関における画像診断の期待に、また、患者様のQOLを尊重した放射線治療に応えるべく日々の業務を行っています。


MRI


2019年新規導入装置 : 種々の最新技術の撮像が可能となりました
MRIとは磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略です

MRIは大きな磁石による“ 強い磁場”と “電波”を使って画像を得ます。そのためMRIは放射線による被曝がありません。ただし強い磁場を使っているので、その他の画像診断検査と異なるMRI特有の制限や注意があります。
 MRI検査の特徴

MRI装置の寝台に寝て検査を行いますが、検査する体の場所や目的によって体位を変化させ検査を行うこともあります。検査の内容によっては、息止めを繰り返し行いながら検査する場合もあります。 MRI検査は電車の通るガード下や、場合によっては飛行機離着陸直下に相当するほどの大きな音がします。そのため耳栓等防護措置を行い検査します。検査時間は検査の目的や検査部位等によって異なり20分〜1時間程度です。
  MRI検査を受けられる方へのお願い

MRI装置からは大きな電磁場が発生しています。安全のために身につけている磁性体等を検査前に問診票にて確認させていただきます。定期的に検査を受けられている方に対しても、検査の前に必ず記入していただき、検査着への着替え等を行いますのでご協力をよろしくお願いします。
MRI検査の注意 

MRIは強力な磁石のため金属等が装置に吸着すると取り外すことができなくなる場合があります。また、身につけている金属以外に、ケガや手術等により体内に金属がある場合も注意が必要になります。MR検査非対応の脳動脈瘤クリップ、人工心臓弁、ステント、ペースメーカー、人工内耳、神経刺激装置、注入ポンプなどをつけた方は磁場の影響で人体に障害が発生する可能性があるため検査は出来ません。検査前の確認でもれなく申告していただき、検査担当者の判断に従っていただくようお願い致します。
 

最終更新日

2019年 12月 2日

文責:放射線部 大石