環境・産業生態系

環境生態部門

(注)*印は指導教授

衛生学
  *川本 俊弘
    小山 倫浩
   
  労働環境ならびに生活環境中の有害物質の毒性評価をするとともに、リスクアセスメントのための曝露マーカー、感受性マーカーについて、実験的、疫学的ならびに生態学的観点から研究、開発を行っている。

放射線衛生学
  *法村 俊之
    大津山 彰

(1)遺伝子損傷性ストレスに対するp53依存性アポトーシスを介した生体防御機構の解析
(2)New HITECマウス突然変異検出系を用いた放射線発がん機構の解析
(3)低レベル放射線や電磁場等の生物作用に関する研究

労働衛生工学(職業性腫瘍学)
  *田中 勇武
  *葛西  宏
    大和  浩

  職場環境において健康障害を惹起させる化学的因子、物理的因子の防除、制御技術、さらに快適な職場環境の設計について研究を行うと共に、新規化学物質(特に繊維状粒子およびナノ材料)の有害性について吸入曝露実験を実施してリスクアセスメントを行っている。また活性酸素による発がん機構を研究している。

環境疫学
  
*高橋  謙    
   
  (1)国内外のフィールドで職業病・職業関連疾患に関する共同疫学研究を推進し、病態解明・疾病予防に役立てる。(2)産業保健の今日的課題について疫学的手法を適用する。(3)職場環境から地球環境に至る一連のスペクトルに対比して人の健康問題を科学的に探求する。    
 

保健・疫学部門

(注)*印は指導教授

公衆衛生学
  *松田 晋哉
   
  地域を基盤とした保健医療福祉の現代的課題について、予防医学の立場から研究を行っている。特に公衆衛生行政の推進と評価、健康教育の実践と評価、産業保健における国際保健協力の課題などについての研究を行っている。

寄生虫学・熱帯医学
  *金澤  保
   

  寄生原虫、寄生蠕虫や衛生動物に起因する疾患を、産業の国際化と関連させつつ総合的に理解し、効率的な予防対策を目指す研究を行っている。特に生物学的な観点から寄生虫や媒介動物の生態を明らかにし、人の生活環境における感染要因を解析している。

医療科学
  *舟谷 文男

  高度産業化社会における保健・医療需要、労働・生活環境、地域特性及び保健・医療・福祉資源などの変化を客観的に捉え、最適な医療提供システムを地域に適用する方法論の研究ならびに「よい保健・医療・福祉」の実現に関わる研究を行っている。

臨床疫学
  
    徳井 教孝

  テーラメイド予防の観点から、疾病発生要因・疾病予後要因、すなわち生活習慣因子や個人の体質因子について中国医学の理論を取り入れた評価を行っている。これらの要因と生活習慣病、職業病の罹患、死亡との関連を介入研究やコホート研究等の疫学研究デザインを用いて解析を行い、1次予防や2次予防対策を目指す研究を行っている。

 

産業保健管理学
  *堀江 正知

 働く人と仕事の適応を進めるための産業保健政策、マネジメント、技術開発を目的として、労働衛生法規、産業保健倫理、労働者の健康情報に関する社会学的研究および熱中症、騒音性難聴および腰痛予防の実験研究を実施している。現在の課題は、過重労働対策、プライバシー、核心温の連続測定器具や新しい防音保護具の開発などである。

環境適応医学部門

(注)*印は指導教授

神経内科学
  *辻  貞俊
    魚住 武則 


  各種神経疾患における中枢及び末梢神経の臨床神経生理学的研究、神経細胞レベルでの伝達調節の研究、高次脳機能の研究、神経細胞障害の生化学・免疫学的研究、自律神経機能を中心とした心身症の研究等を行っている。

精神医学(精神保健学)
  *中村  純
  *永田 頌史
    吉村 玲児  

  職場環境と精神症状との関連、職場における気分障害、アルコール依存症、神経症の研究、薬物療法による薬物代謝、血中薬物濃度、血中BDNF濃度、モノアミン代謝の研究、薬理遺伝、精神分裂病の分子遺伝学的研究などの他、ストレスマネージメントやリラクセーション、ストレス関連疾患の発症機序の研究も行っている。

環境中毒学
  *伊規須 英輝
   

  産業職場及び一般環境に発生する有害物質(金属、有機溶剤、有毒ガス、農薬等)による中毒の診断と予防についての研究、ならびに、これら中毒性疾患の動物モデルと培養細胞を用いての中毒発生機序に関する生化学・分子生物学的研究。

[文責:教務第1課 更新日:平成18年1月20日]