(注)*印は指導教授
第1解剖学
*菊田 彰夫
中島 民治
血球および生理活性物質の体内循環と機能発現機構の解析;(1)リンパ球の体内再循環機構および炎症時の白血球の血管外への遊出機構の形態学的解明;(2)微小循環路および血管外通液路としての結合組織線維網の立体構築と機能的意味の解析;(3)生理的情報伝達分子の局在と微小循環路を介した機能発現の機構の解明。
第2解剖学
*土肥 良秋
(1)細胞の分化と機能に関する超微形態学、免疫組織化学および生化学的解析、(2)血管内皮細胞由来の生理活性物質と新生血管形成機序の形態学的解析。
法医学
*田中 宣幸
北 敏郎
(1)ショック発生メカニズムの病態生理学的解析、(2)大腸菌毒素による臓器障害発生メカニズムの病態生理学的解析
(注)*印は指導教授
生化学
*上野 光
@生体内遺伝子導入法を用いた分子病態解明
A動脈硬化、臓器線維症、がんの遺伝子治療法の開発
B受容体を介する信号伝達機構の解析
C細胞外マトリクスと細胞機能連関の解明
D動脈硬化及びがん細胞の転移に関する新規分子の同定
分子生物学
*河野 公俊
和泉 弘人
(1)癌の分子診断と分子標的治療を目指した基礎研究
(2)遺伝子構造と転写調節因子からみた遺伝情報発現の分子機構の解析
免疫学
*山下 優毅
(1)免疫反応の誘導における細胞間相互作用の解析、(2)サイトカイン及び免疫担当細胞表面分子の機能発現機構の解析、(3)アレルギーの発症及び減感作機序の解析、(4)癌に対する免疫抵抗性の機構の解析、(5)内分泌攪乱化学物質の免疫機能に及ぼす影響の解析。
第2病理学
*笹栗 靖之
谷本 昭英
血管の病理学という観点から、動脈壁、内皮細胞、平滑筋細胞、マクロファージの細胞生物学的、及び遺伝子改変動物を使った実験病理学的研究。
(注)*印は指導教授
第1生理学
*上田 陽一
生体の恒常性維持機構の解明および職場環境への生体の適応機構について神経生理学・神経内分泌学的側面からの解明を目指す。
(1)ストレス反応における神経内分泌系の役割とその分子メカニズムの解明
(2)神経内分泌系における生理活性物質の役割についての研究
(3)神経分泌ニューロンの電気生理学および細胞内情報伝達系の解析
第2生理学
*井上 真澄
当研究室の主な研究テーマは副腎髄質細胞におけるシグナル伝達機構である。副腎髄質細胞は発生学的には神経提由来であるが、カテコールアミンを分泌する内分泌細胞に分化している。この細胞は交感神経節前線維の神経支配を受けると同時に、副腎内門脈系を介して高濃度の副腎皮質ホルモンの影響を受けている。我々はこれまで神経終末から放出されるAChおよび神経ペプチドPACAP、および皮質ホルモンと考えられるウアバインがどのような機序により分泌を誘発するのかを解明してきた。さらに最近、副腎髄質細胞が低酸素を迅速に感知して、分泌を誘発することを明らかにした。今後は、@低酸素受容の分子メカニズム、Aムスカリン受容体により活性化される非選択的カチオンチャネルの分子実体の解明とその活性化メカニズム、Bカテコールアミン分泌におけるGABAの役割、Cアドレナリン細胞の分化過程の解明に取り組んでいきたいと考えている。これらの研究により、物理的・精神的ストレスに適応する際の副腎髄質細胞の役割、およびシグナル伝達機構を明らかにしたい。
薬理学
*柳原 延章
筒井 正人
(1)カテコールアミン生合成・分泌・再取り込みの調節機序と細胞内情報伝達の解析、(2)循環器系における一酸化窒素の分子薬理学的研究、(3)卵母細胞発現系を用いたレセプター・イオンチャネル及びトランスポーターの分子生物学的解析、(4)環境化学物質の神経伝達系に及ぼす影響。
[文責:教務第1課 更新日:平成18年1月20日]