医科大学における法医学では、すべての医行為における「医と法」との無数の接点における
課題の本質を理解する。具体的には、生体および死体を問わず、さらには物体(体液斑、組織
片など)の検査・診断に当たって法医学的思考方法を修得する。
法医解剖に積極的に参加する。
医事法制では、医師法および医療法を始めとし医療行為に係わる法規の立法精神を学ぶ。
さらに、医師と患者間の人間関係の倫理的問題点にも目を向ける。また、医療事故の発生に
ついてその基本的原因と法的側面を理解する。
1.検屍・検案および医学上の生と死を説明できる。
2.死因論の概念を説明できる。
3.死体現象を列記し、その発生機転を説明できる。
4.診療時の損傷検査における法医学的診断事項と診断方法を述べることができる。
5.法医学上の窒息の定義および窒息の手段別分類形態における生体の反応を説明できる。
6.異常温熱による障害を列挙し、その機序を説明できる。
7.嬰児殺の法医学的診断事項を説明できる。
8.救急中毒患者に対する法医学的留意点を列記できる。
9.血液型に係わる臨床上の問題点を列記できる。
10.内因死の法医学的問題点を列記できる。
11.診療行為が違法とはならない理由を説明できる。
12.診療契約が民法上どの契約に属するかを説明できる。
13.医師の義務を列記できる。
14.医療事故に潜む問題点を列記できる。
特別教育研究棟2階に法医解剖室があり、学生教育の一環として解剖見学ができます。
講義等のない時間帯に法医学資料室(1533室)まで連絡して下さい。
文責:法医学教室 更新日:2011/08/01