保健体育

助教技:市川 孝夫

研究内容

1.健康体力づくりのプログラムと施設
2.高齢者の健康づくり
3.健康体力づくりに好ましい施設の種類と配置

研究内容のキーワード
 健康、スポーツ、体力、トレーニング、技術

 保健体育教室では、幸せな生涯を送る条件である「こころ」と「からだ」の健康をテーマに研究を進めている。

  1. 労働省の推進しているTHP(Total Health Promotion Plan)を現場活動に生かすため、プログラムと施設の両面から検討し、実用化を試みている。
  2. 北九州市の1地域を対象に、高齢者に対する体力テストとアンケートを行い、心身両面からの評価を通して高齢者に適した健康維持、増進プログラムの作製を課題としている。

最近の研究業績

  1. 市川孝夫、森川幸子
    『皿倉山健康登山心拍変動と運動強度』
    l994/l0
    産業医科大学学会
    北九州
    要旨・・健康への関心が高まる中で、都市近郊の山登りは全国的に盛んである。北九州市登山愛好家のシンポルである標高600mの皿倉山で、中高年登山者の運動強度を心拍数から求めた。
    条件は、距離3.5km、Aコースやや緩やか、Bコースやや急な2つのコースを対象にした。
    結果、Aコースは強度50%で初心者、健康づくり向き。Bコースは強度75%で健脚、中上級者向きであった。標高600m、距離3.5kmのコースは健康登山のコースとして適していると評価できた。

  2. 市川孝夫、森川幸子
    『高齢者運動会における心拍数の変動』
    l995/9
    九州体育学会
    北九州
    要旨・・益々増加する高齢者の健康は現代社会の大きな課題である。北九州市では、2校の年長者研修大学校を設置し、高齢者へのサービスを行っている。大学校で開催された運動会の生体の負担を心拍数で測定し、運動強度の解明を試みた。全員参加の体操、フォークダンスでは40〜50%強度を示 し、良好な運動刺激が示された。運動会の心拍数による生体の負担は、健康状態、運動習慣、参加種 目によって個人差が大きいことも判明した。この結果から、今後運動会を推進する上で、日常の運動 習憤、メデイカルチェック等の事前調査を行い、参加種目の決定を慎重に行う必要がある。


研究者別情報

 助教技 市川 孝夫


教育内容

健康科学実習 医師としての自分の健康増進と、産業医現場で運動実践の指導に必要な基礎知識を中心に実習する。 学習項目
  1. 水の安全
  2. スポーツの基礎技術
  3. 健康増進に役立つスポーツ
  4. 体力づくり
  5. スポーツの楽しみかた
  6. スポーツ現場での安全確保
    産業医現場で運動の実践指導に必要な基礎技術を身につけさせる。
社会活動
九州体育学会 理事
九州スポーツ医科学会・運営委貝
九州地区大学体育運合理事
九州学生ハンドポール連盟副会長
福岡県学生ハンドポール連盟副会長