骨髄移植推進財団(骨髄バンク)は、血縁者にドナーをみつけられない血液病患者に対して、患者と血のつながりのない善意のドナーから(非血縁間)の骨髄移植を推進しています。長年、当院も骨髄バンクによる認定施設であります。
しかし、近年、造血幹細胞(血液をつくる細胞)移植は骨髄だけでなく、静脈血を流れる造血幹細胞を移植する末梢血幹細胞移植(PBSCT)が可能となりました。これはドナーに全身麻酔を要せず、骨髄バンクも非血縁間におけるPBSCTを導入するようになっています。
ここにおいて、本年7月、「当院および化学療法センター・血液科」は、「非血縁者PBSCT採取施設・移植診療科」として新たな認定を受けました。認定に際し、臨床検査・輸血部および病院管理課の多大な協力に心から感謝します。我が国の非血縁間PBSCTの実施数はまだまだ少ないですが、当院は既に200例を超える造血幹細胞採取を経験しており、移植医療に貢献していきます。
化学療法センター・血液科
塚田 順一 |