

平成21年7月1日から産業医科大学呼吸器病学の教授に就任しました迎 寛です。産業医科大学呼吸器病学は初代で前教授であられる城戸優光先生が昭和56年に九州大学から産業医科大学第二内科の助教授として赴任し、呼吸器科をスタートされたことでその土台が作られました。その後平成8年には城戸先生が医学部の呼吸器病学の教授となられ、第二内科から独立することにより、その後産業医科大学の呼吸器内科として確実に進歩・発展してきました。また、平成21年度からは呼吸器病学が正式に医学部の講座として開設されるとともに、城戸前教授の後を受け、7月から私が呼吸器病学の教授として新たに赴任しました。
私は長崎市出身であり、昭和60年に長崎大学医学部を卒業後、同第二内科に入局し、呼吸器グループに所属しました。そもそも、私の研修医期間の終わり頃にびまん性汎細気管支炎(DPB)という予後が極めて悪い疾患にマクロライドの少量長期投与が有効であるとの報告がなされ、非常に興味を持った事を契機に、DPBの病態やマクロライド療法の効果の機序に関する研究を中心に行うこととなりました。その後、宮崎医科大学第三内科に異動し、呼吸器内科の立ち上げに関与したり、2年間カナダのブリティッシュコロンビア大学に留学し、大気汚染によるヒトの全身性炎症に関する研究などを行いました。その後、平成13年に再び長崎大学第二内科に戻り、平成21年6月まで長崎大学において呼吸器疾患の診療や研究を行っていました。
呼吸器内科の疾患としては肺炎などの感染症、肺癌、喘息など様々なものがあります。私はこの中でも特に間質性肺炎や呼吸器感染症を専門としてきました。間質性肺炎は様々な原因で発症する疾患であり、劇症な経過に至るものから、慢性に徐々に進行していくものまで様々な経過をとり、呼吸器疾患の中でも未だ不明なことが多い疾患です。また、呼吸器感染症も耐性菌などが現在問題となっている分野で、今後解決していくべき課題が多い領域です。呼吸器疾患は患者数が多く、重要な領域ではありますが、北九州地域では専門医が極めて少ない状況にあります。ぜひ今後はこの地域での呼吸器専門医の養成に努力し、少しでも地域医療に貢献できる様に努力したいと思っています。まだ新しい出発をはじめたばかりの医局ですが、私と一緒にこの呼吸器病学講座の発展や北九州地域医療の再生に貢献して頂ける人材を広く募集しています。
文責:呼吸器病学
更新日:2009年10月14日