古河電気工業株式会社
平塚営業所、横浜研究所
 産業医 小島玲子さん


意外なほど多様性がある、産業医の仕事内容や活動の場。
進路のレールは、自分で引いていく。


 健康管理、健康増進活動と言われても、病気の治療に比べてイメージが掴みにくいために、一見生ぬるい活動のように思えるかもしれません。しかし、昨今の社会環境や急激な時代の変化により、企業における従業員の健康確保のニーズは確実に高まっています。産業医活動をする上では、この大学は圧倒的なネットワークを有しているため、有利な環境を得られると感じます。多くの研究会や勉強会があり、また同窓の先生方からの温かい支援には、本当にいつも支えられています。
 それから、これは実際に働き始めてからわかったことなのですが、産業医の活動内容や進路には、意外なほどに多様性があります。一言で会社の産業医と言っても、診療業務が大半を占めている所もあれば、組織的なプロジェクトにリーダー的立場で関わっておられる先生もいます。進路についても、複数の会社環境を経験する、行政で働く、他大学教員の役職に就く、コンサルタントとして開業するなど様々です。進路のレールを「自分で引いていく」度合いが高いように思います。進む道の自由度が高いということは、それだけ意識して明確な目的意識と学ぶ姿勢を持ち続けなければならないということであり、プレッシャーも感じますが、同時にいろいろな可能性がある喜びも感じます。
 医療職だけでなく様々な人達と日々関わりながら、「健康」の視点から働く人がプラスの活力を生み出す力になりたいという人には、格好の学び舎になると思います。

*産業医科大学大学案内2007から抜粋
入試情報TOP

[文責:入試課 更新日:平成18年6月12日]