特殊医療


1.空調:
全手術室(10室)に超高性能フィルターを使用しています。そのうち1室(バイオクリーンルーム)は空気清浄度分類(NASA分類*)において「クラス100」を満たしています。

2.生体情報管理システム:
全手術室からの生体情報(心電図、心拍数、動脈圧、パルスオキシメーター、呼気炭酸ガスモニターなど)を中央監視し、それらのバイタルサイン情報をサーバーに保存して、より一層の安全な麻酔管理に寄与しています。

3.術中自己血回収装置:
大量出血が予想される手術では、手術野からの出血を回収・洗浄した後に体内に戻すことで輸血量や輸血に伴う感染などの危険性を減らすことができます(回収式自己血輸血)。

4.誘発脳電位モニター:
脊椎や脊髄の手術では脊髄機能障害の可能性をいち早く検出するために脊髄機能をモニターしています。


NASA分類:アメリカ航空宇宙局(NASA)による分類で、1立方フィート中に存在する0.5μm以上の塵埃(微粒子)の数。
「クラス
100」とはこの微粒子数が100個以下の意。
人工衛星用部品の製造環境がクラス
1,00010,000程度、通常の建物内ではクラス100,0001,000,000程度。

[文責:古賀和徳]
[更新日:2005年6月15日]