労働衛生工学研究室の目的と活動

 労働衛生対策とは、作業環境と作業方法ならびにそれらに対する労働者のかかわりを明らかにした上で、適
切な措置講ずるとともに快適な職場環境を形成することである。このために、労衛生管理体制を確立する
とともに的確な作業環境管理、作業管理、健康管理を総合的に実施する必がある。
 本研究室は、的確な作業環境管理を実施するための、基礎から応用までの必要な識を教育するもにそ
れらに関する研究を行うこと、さらにこれらを産業の場を活かために、積極的に協同研究を実施することを目
的としている。

  {研究内容}
・ 新規に開発された粒子状物質や繊維状物質の吸入による肺への
  有害予測指標の開発
・ 銀ナノワイヤの肺毒性と肺内滞留性の試験
・ ナノ材料のエアロゾル発生方法の開発と粒径および濃度の測定法の検討
・ ナノ材料の吸入による有害性評価のための実験動物曝露システムの検討
・ 吸入性粒子の気管内注入、吸入曝露試験による生体影響評価
・ ナノ粒子粉じんの簡易な測定器の開発と作業環境評価への応用
・  粉じん作業における除じん装置の有効性の検討
・  作業環境中のトナー粒子曝露の測定

繊維および粒子の安全性評価システム

 ナノ粒子の吸入曝露試験システム

 直進サイクロンをハイボリウムエアサンプラに取り付けた状態

400 L/minで吸引、PM2.5粒子をエアサンプラのフィルタで捕集

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jar/32/2/32_112/_pdf/-char/ja

  

「ナノマテリアルの潜在リスクから労働者を守るためのWHOガイドライン」作成に協力しました。(2017年 12月公布)

関係ホームページ :

http://www.who.int/occupational_health/publications/manufactured-nanomaterials/en/

{文責:労働衛生工学、更新日:2018年1月1日}