どんな病気?

ストレス関連疾患と自律訓練法について


 ストレスによって起こる病気には色々あります.また起こった病気がストレスで悪くなる場合もあり,すべての病気はストレスと関係があるといっても言い過ぎではないでしょう.以前より「病は気から」と言われるように,精神的ストレスと体調の変化は密接に関わっております. 特に,ストレスと密接な関係がある病気を総称して「ストレス関連疾患」と呼ぶことがあり,以下にあげたものが含まれます。

 胃・十二指腸潰瘍,潰瘍性大腸炎,過敏性腸症候群,神経性嘔吐,本態性高血圧,狭心症,過換気症候群,気管支喘息,甲状腺機能亢進症,神経性食思不振症,片頭痛,緊張型頭痛,書痙,痙性斜頸,関節リウマチ,腰痛症,頸肩腕症候群,メニエール症候群,円形脱毛症,インポテンス,更年期障害,自律神経失調症,そのほか,神経性○○と診断されたもの.

 このような病気は,それぞれの病気の治療法に,ストレスを上手にコントロールするための薬物療法,心理療法をあわせて行わないと,なかなか良くならないことが多いのです.ストレスを上手にコントロールする方法の一つに自律訓練法があります.自律訓練法によりリラクセーション効果を得たり,不安・緊張を和らげることでストレス状態になりにくくなったり,病気の改善,健康の増進効果が期待できます.自律訓練法とは,落ち着ける環境で「気持ちが落ち着いている,両手両足が重たい,両手両足が温かい」などの決まった言葉(公式と言います)を心の中で繰り返し唱えながら,身体の各部に意識を持ってゆくことで,リラックス反応を確実に生じるようにする訓練法です.自律訓練法は手軽にでき,薬物療法に比べ副作用が少ないというメリットがあります.また,当科では,当大学の医学生は5年生になると,全員,自律訓練法を指導できる様に教育しています.それほど,ストレスの治療には役にたつ方法です.ただし,病気の種類と時期によっては,この訓練法をしないほうが望ましい場合がありますので,注意が必要です.また,確実な効果が得られるためには,専門家の指導が必要です.当科では専門の医師が直接指導を行ってます.

[担当:心療内科]


どんな病気? へ
トップページへ

産業医科大学 神経内科学講座

 〒807-8555
 北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
 TEL 093-603-1611 (代表)

[文責:産業医科大学神経内科 更新日:2005.05.19]