どんな病気?

摂食障害(拒食症や過食症など)について


 ショックなことがあった後に食事を摂れなくなったり,逆にイライラして食事を摂りすぎて太ってしまったり,なんてことを経験したことがある方は少なくないと思います.このように,食べることと,心の状態は,密接に関係しています.現代では,やせることが美しい,というような文化を背景にして,やせている若い女性が大変増えました.そのような中で,ダイエットをしはじめたのはいいけど,体重の低下が止まらなくなってしまい,生理が止まったり,髪の毛が抜けやすくなったり,皮膚がかさかさになってしまうことがあります.そのような病気は一般的に拒食症と呼ばれています(神経性無食欲症や神経性食欲不振症とも言われます).拒食症には,食べられなくなるタイプと,食べたり吐いたりを繰り返すタイプがあります.拒食症は,放置しておくと,命に関わる可能性がある病気です.また,一定の体重を維持しながら,食べたり吐いたりを繰り返す,吐いてしまう以外にやせ薬や下剤を必要以上に用いる,過剰な運動(5〜6時間歩くなど),食事を抜くなどの行為が伴うような過食症も摂食障害に含まれます.ただし,摂食障害を疑われる患者さんの中には,実際には脳腫瘍や腸の炎症性の病気がみつかることがあります.ですから,ダイエットしてやせすぎたから拒食症,と早合点するのは禁物で,まず,しっかりとした医学的な検査が必要です.その上で,やせに対する身体的な治療と,心理療法の両方をあわせて行ってゆく必要があります.また,治療には家族の協力が不可欠です.当科では,身体的治療に心理療法(行動療法)を取り入れ,心と身体の両面から総合的に治療にあたっています.

[担当:心療内科]


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産業医科大学 神経内科学講座

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[文責:産業医科大学神経内科 更新日:2005.05.19]