産業医科大学の学生の皆様へ 〜4月7日の緊急事態宣言により福岡県も対象地区となりました〜
本学の感染対策への取り組みにご協力下さいまして感謝しています。
先週から本学周辺でも感染者が出ています。皆さんの誰もが知らないうちに新型コロナウイルスに感染している可能性が高くなってきました。私達は濃厚感染地域で暮らしています。自分を含め全ての人が感染源となりうることを認識してください。少しでも体の変調に気付いたら、迷わずに休んで届け出て下さい。感染しないように予防することはとても大切ですが、感染を拡げないことの方がもっと大切です。
あらためて、次の5つのことを皆さんにお願いします。
1) 実習以外は「家にいる」「家にいる」「家にいる」ようにして下さい。
2) 学内では「自分は感染者かもしれない」という想定で行動し、感染を拡げないよう常に最大の予防策をお願いします。会話する時は必ずマスクをして下さい。手洗いも十二分に行って下さい。
→ 学内で感染が発生すると、その都度全ての講義・実習ができなくなります。年間に数回あると学内全ての学生は留年となり、来年の卒業生がゼロとなります。病院は外来・入院・手術が全てストップです。
3)病院実習のない学生は大学病院内には絶対に立入らないでください、病院実習のある学生は病院の中だけで活動し1号館・2号館・3号館・6号館には立入らないで下さい(病院実習学生と非病院実習学生の分校化)。
→ 病院に感染が持ち込まれると、重症化リスクの高い患者さんがたくさんおられます。病院活動が全てストップです。しかも、病院実習のない学生が病院に出入りし感染すると、病院実習学生まで全員自宅待機です。病院実習のある学生が病院以外に出入りし感染すると、非病院実習学生まで全員自宅待機です。
4)学外で感染リスクを高める行動は絶対に慎んで下さい。
→繰り返しになりますが、「家にいる」ようにして下さい。人が多く密集し(密集)、換気が悪く(密閉)、会話や発声のある状況(密接)は避けて下さい。そのような場所(居酒屋、カラオケ、パチンコ等)には立入らないで下さい。普段の生活圏外(福岡市・小倉等)への移動も自粛して下さい。
5)何らかの症状(37.5℃以上、咳、鼻水、倦怠感、吐き気、下痢、嗅覚異常、味覚異常など)を感じたら、自宅待機のまま、すぐ下記まで連絡して下さい。
(医学部・産業保健学部学生)学生課:093-691-7211
(大学院生を含む全学生)保健センター:093-691-7364
→ もしも皆さんが自己責任を感じて報告が遅くなると、さらに影響は大きくなります。大学は皆さんを守ります。心配せずに、すぐに連絡をお願いします。
しばらくの間、皆さんには不自由をお願いすることになりますが、本学で医学・保健学を学ぶ皆さんなら必要性や意義を理解し、責任ある行動をとって頂けると信じます。大学一丸となってこの局面を乗り越える時です。成功するには皆さん一人一人の心掛けがとても大事です。たった一人の不注意が全員の努力を無にします。全ての学生の健康危機、そして全ての学生の留年危機です。極めて厳しい状況の中、学生に厳しい要請をするのが真の愛情だと確信しています。どうかご協力よろしくお願い致します。
2020年4月8日
産業医科大学 学長 尾辻 豊