2 治療と仕事の両立支援とは?
病気やケガが原因で、これまでどおりの仕事ができなくなってしまった場合、先の見えない将来に対して様々な不安や悩みが出てくることと思います。このような場合、治療と仕事のどちらを優先させるかといった二者択一の選択しかできないと思われるかもしれません。
しかしながら、医学の進歩や新薬の開発により、外来で治療できる疾患も増えてきており、国は医療機関と企業が共 に協力して一人の患者さん(=労働者)を支援できる政策を打ち出しました。それが「治療と仕事の両立支援」です。これまで、医療機関は治療を最優先と考え、患者さんの生活、特に就労支援や経済的負担には行政や社会保障制度の活用の紹介が主な対応でしたが、これからは、診断の段階で患者さんご本人の希望により医療機関(医師)と企業(産業医や保健師などの産業保健スタッフ)がそれぞれの持つ患者さんの情報を共有し、治療を継続しながら勤務できるプランを提供することが求められるようになりました。
当院では、両立支援科と就学・就労支援センターを設置し、両立支援コーディネーターを8名配置し、治療と仕事の両立のための支援を実施しております。
(令和6年10月1日更新)