学会受賞者

第16回日本骨粗鬆症学会  研究奨励賞 受賞報告




第16回日本骨粗鬆症学会が2014年10月23日から25日に京王プラザホテルで開催され、同会の研究奨励賞を受賞しましたので報告いたします。本会のテーマは「骨粗鬆症に対する包括的連携」でした。2014年度は、骨代謝学会で優秀ポスター賞、骨粗鬆症学会で、研究奨励賞を受賞させていただき、“骨“の1年でした。
今回受賞した研究のテーマは、「糖尿病治療薬の骨強度に与える影響」です。糖尿病治療薬の骨代謝に及ぼす影響が近年非常に注目されています。 今回、我々は、チアゾリジン、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬の骨強度に及ぼす影響を有限要素法を用いCTにて骨強度を計測し、またトモシンセンスで骨微細構造を画像的に評価しようと考えております。 この研究は、田中良哉教授、岡田洋右先生始め、今年度より大学院生で骨代謝グループに入ってくれた田中健一先生、元舞子先生、そして放射線科の先生方のご協力のもとなりたっております。本当に心から感謝しています。包括的な捉え方を志し、研究をすすめていきたいと思います。

(第一内科学講座 森 博子)

第42回日本臨床免疫学会総会 優秀ポスター賞 受賞報告
第42回日本臨床免疫学会総会が2014年9月25日から27日に開催され、同会の優秀ポスター賞を受賞しましたので、報告致します。ベッドサイドとベンチの双方向のトランスレーションを念頭において研究を進めており、この学会で優秀ポスター賞を頂いたことを大変光栄に思っています。
SLEは多臓器病変を特徴とする全身性自己免疫疾患で、自己反応性B細胞が病態形成に重要な役割を果たしています。しかし、その質的異常については不明であり、現在SLEにおけるB細胞の質的異常と病態形成における役割、をテーマに研究を進めています。今回は、「全身性エリテマトーデス患者B細胞におけるケモカイン受容体発現異常と病的意義」という発表で、ケモカイン受容体発現によるB細胞のサブセット分類を試み、SLEにおける病的意義を検討した結果を発表させて頂きました。
研究初心者である私がこのような賞を頂けたのは、田中良哉教授、中山田真吾先生を始めとする皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。これを励みにこれからも研究を進めていきます。

(好川真以子)

第14回日本内分泌学会九州地方会 優秀演題賞 受賞報告
第14回日本内分泌学会九州地方会が2014年8月23日に佐賀で開催され、同会の優秀演題賞に鳥本桂一先生が受賞されました。
実は、この賞は、5年前より作られ、第1回目には当科の山本直氏が、3回目には同じく当科の森博子氏が、4回目には同じく当科の田中健一氏が受賞しており、今回、鳥本桂一先生が受賞したので、これで3年連続受賞となりました。この賞は、当日のプレゼンテーションを含めて評価され、本当に日頃の訓練がためされるわけです。今回受賞したテーマは、「Basedow病型IgG4甲状腺炎の臨床的特徴に関する検討」で、現在各大学は、講座が分野別になりつつあるなか、当科には免疫・膠原病グループと糖尿病・内分泌グループがあるからこそ、できた研究ではないかなと思います。
鳥本先生は、現在内分泌グループの中でも、特に甲状腺疾患を専門とし、中心的存在としてグループを牽引しておられ、今回の受賞は、甲状腺グループの更なる飛躍の一助となると思います。

(第一内科学講座 森博子)

第32回日本骨代謝学会学術集会 優秀ポスター賞 受賞報告
第32回日本骨代謝学会学術集会が2014年7月24日から26日に大阪国際会議場で開催され、同会の優秀ポスター賞を受賞しましたので報告いたします。田中教授が現在理事長である、この学会で優秀ポスター賞を頂いたことは、本当に光栄です。現在、「骨って内臓だったんだ。」をテーマスローガンに、骨およびその他の硬組織に関する諸問題の研究を行い、その進歩発展を図ることを目的とする学会です。
糖尿病患者は、動脈硬化性疾患や骨折リスクが高く、両者の間には疾患連関性があると考えられており、近年、「骨・血管連関」として注目されています。糖尿病患者における内臓脂肪、血管石灰化、骨代謝異常の発症機序は不明な点も多く、治療法も十分に確立されておらず、骨・血管・脂肪連関を解明し、イベント予防や治療につなげることができないかと研究をおこなっています。そのなかのひとつである、「2型糖尿病におけるスクレロスチンの骨代謝に及ぼす影響」という臨床研究で、このたびは賞をいただきました。2型糖尿病の骨折の原因のひとつにスクレロスチンが高値であることが関与している可能性があることが示唆されました。
このような賞をいただけたのは、田中良哉教授、岡田洋右先生始め、多くのスタッフの方々や患者様のお陰です。本当に心から感謝しています。更なる「糖尿病患者における骨・血管・脂肪連関」について、研究をすすめていき、謎をといていきたいと思います。

   

(第一内科学講座 森博子)

第11回日本インターフェロン・サイトカイン学会 学会奨励賞受賞報告
第79回日本インターフェロン・サイトカイン学会が2014年6月19日、20日に行われ、同会の奨励賞を受賞しましたので報告いたします。
歴史ある会の奨励賞を頂いたことを光栄に思っています。インターフェロン・サイトカイン学はマウスモデルを中心に革新的に進歩していますが、それらで得られた知見をヒトへ応用することが重要な課題であると感じ、私はヒトにフォーカスをおいて研究してきました。 近年の分子標的治療技術により、特定の分子の常態維持や病態形成における重要性が確認され、特に当科ではインターフェロン・サイトカインを媒介するJAKと自己免疫疾患の)病態との関連に関して先駆的に研究を遂行してまいりました。 ベッドサイドとベンチサイドの双方向のリサーチトランスレーションにより、新たな治療展開のみならずインターフェロン・サイトカインの基礎的な理解に資する研究を続け、今後もインターフェロン・サイトカイン学の発展に貢献したいと思います。
ともあれ、このような賞をいただけたのは、私のような若輩者を我慢強く育ててくださっている田中良哉教授始め、いつも支えてくださる多くの研究室や病棟の皆さんのお陰です。本当に心から感謝しています。これから、より一層精進いたします。

(久保 智史)

  文責:第1内科学講座 中山田 真吾 更新日:2016年05月07日
 
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