ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI


「渇きや痛みを感じるのはなぜ?〜神経活動で理解しよう〜」

 
ー2008年7月21日(月・海の日)に開催されました−

 科学研究費補助金(科研費)研究成果の社会還元・普及事業として日本学術振興会の助成のもと、7月21日の海の日に高校生を対象とした本プログラムが実施されました。最先端の科研費の研究成果について高校生に紹介し、サイエンスのおもしろさを感じてもらおうというプログラムです。本プログラムでは、身近に感じることのできる「渇き」と「痛み」をテーマにしました。今年度このような取組は全国92大学、162プログラムが実施されているそうです。

 参加者は、主に福岡県内の高校生24名に高校教員、保護者の方々を含めて27名でした。午前中2号館講義室にて、オリエンテーション、講演1「渇きのメカニズム」、講演2「痛みを感じるしくみ」を受講し、渇きや痛みを感じる神経のしくみについて理解を深めました。昼食後2号館実習室にて、2つのグループに分かれて4つの実習(実験1)カエルの神経標本を用いた活動電位の観察、実験2)カエルの筋肉標本を用いた筋放電の観察、実験3)ネズミを用いた飲水行動の観察、実験4)遺伝子改変ネズミを用いた光る神経細胞の観察)に熱心に取り組みました。実習後は、実験結果をまとめて発表会を行いました。最後に、和田攻学長より一人一人に「未来博士号」が授与されました。

 高校生の皆さんの熱心さに感心し、また最先端のサイエンスを分かりやすく伝えることの難しさを体験した一日となりました。お世話頂きました第1生理学講座の皆様と関係者の方々に感謝申し上げます。(産学連携・研究助成課)






                                   [文責:第1生理学教室 最終更新日:2013年11月1日]