医局員コラム

産業医科大学呼吸器内科での研修を振り返って:金澤剛志


初めまして、金澤剛志と申します。もともと千葉県で生まれ北海道の大学を卒業し、神奈川県300床程度の市中病院にて初期研修を行った後、昨年7月から小倉の健和会大手町病院総合診療科にて後期研修を行っております。この間様々な科をひたすら回っており、こちらにも呼吸器の勉強をさせて頂きたくてこちらに研修に来ました。

よく「専門は何にするの?」と聞かれるのですが、実はまだはっきり決めていません。先日来年から感染症科への所属が決まったのですが、それもいつまでやるかわかりません。メスを持つ事は無いと思いますが、必要とされる所で必要な医療をなるべく高いレベルで提供することが目標で、いずれは医療過疎地に行ければと思っています。一方で純粋な診療科とは別の領域にも興味があり、「臨床診断学」「卒後臨床教育」「ヘルスコミュニケーション」などはいずれもっとしっかり勉強しようと思っています。

 大手町病院はいわゆる「ER型救急」を行っている市中病院で、入院患者の半数以上を救急外来からの入院が占めます。もちろん内科も救急疾患が多く、呼吸器疾患に焦点を当てると当院で見る疾患は「急性上気道炎(いわゆる風邪症候群)」「慢性咳嗽」「COPD」「誤嚥性肺炎」が中心です。

 一方、産業医大で診る呼吸器の疾病構造は「肺癌」「間質性肺炎」が殆どでここまで診る疾患が違うとは思っておらずかなり驚きましたが、普段経験しないような疾患を沢山勉強できたことは期待以上の成果でした。難しい疾患を患った患者さんと時間を共有することはまだ若い私にとっては少し大変ですが、もともと自分がそういった医療をしたいと思っていたことも思い出させていただきました。

 呼吸器疾患は範囲が広く、また経過も非常に長いため、2か月半という期間は非常に短く感じます。まだまだ勉強したいことは沢山あるので、もう終わってしまうのが残念です。ここでの経験を大切にし、今後診察する患者さんに還元できるよう頑張っていこうと思います。勉強会などで見かけたときはぜひ声をかけてやってください。2か月半の間本当に有難うございました。

 





文責:呼吸器内科学
更新日:2014年11月28日