医局員コラム

■近況報告  内村圭吾
 

修練医6年目の内村圭吾と申します。3年目は大学, 4年目は済生会下関, 5年目は半年間大学で
勉強致しました。
大学病院で超音波内視鏡に触れ, 興味を持ち, 気管支鏡修行がしたいと考えておりましたが,
迎教授の御厚意により, 2014年10月から半 年間, 国立がん研究センター中央病院内視鏡科(呼吸器)というところで笹田真滋先生の下, レジデント生活をさせていただきました。
国立がん研究センター中央病院内視鏡科は池田茂人先生によって1966年に初めて軟性気管支鏡が開発された機関です。病院のロビーに その世界初の軟性気管支鏡が展示されており, 感慨深いものがあります。(呼吸器内視鏡科の中では, 池田ラウンジ(ロビー)と呼んでいました。)
国立がん研究センターでは年間約1000件(おそらく日本で1番だと思います)の気管支鏡検査を行っており, その中のほとんどが EBUS-GS, EBUS-TBNAでした。中枢以外の病変に関しては, ほぼ全ての症例でZIOSTATION2, Lung Pointを用いた仮想気管支鏡・ナ ビゲーションシステムを用いており, 術中の処置にはROSE(迅速細胞診)を行い, 診断率向上を目指しておりました。
研修医, 大学, 下関と気管支鏡はそれなりに触ってきたつもりでしたが, 専門施設で勉強し, 如何に自分の知識・技術が独りよがりであっ たかを考えさせられました。おそらく気管支鏡というもの自体が, 消化管内視鏡よりマニアックである以上, そういう傾向になってしま うのかもしれません。基本手技に関しても, 新たな発見が多く(カメラの持ち替え, targetにはupで入れる, clockwise/counter clockwiseを意識する, GS-TBNA, STAF・・・), もっと早く知りたかったようなことも見つかり, かなり刺激を受けました。
 また, 留学生や短期のレジデントも多く, 私がいた半年間だけでも, 留学生はアジア地域を中心に10人以上来院されていました。また, レジデントも入れ替わりではありますが, 常に3人程在籍していました。国外・他大学・他院レジデントとの交流も出来, 大学とは違った 貴重な経験をすることが出来ました。
 治療に関しては, PDT(光線力学的治療)を初めて拝見しました。大学にはない機器ではありますが, 非常に安全性の高い手技であると 思いました。
 気管支鏡検査に関しては根気強く, 笹田先生をはじめ, スタッフの先生方に御指導いただきました。内視鏡科(呼吸器)は亀田総合病院から呼吸器内科後期研修の一環としてレジデントが3カ月研修に来ており, 気管支鏡の短期研修には最も適している環境ではないかと 思います。また, 学術的なことに関しては, 現在出雲先生に御指導いただき, 今後学会発表を行う予定です。
 2015年4月からは大学病院にてまた勤務させていただいております。毎日気管支鏡生活で学んだことを下の学年にもしっかりと伝え, 北九州の地域医療に貢献できればと考えております。今後も御指導よろしくお願い致します。


文責:呼吸器内科学
更新日:2015年8月14日