医局員コラム

■ 産業医科大学病院での半年間を振り返って:花香 哲也


 九州労災病院での2年間の初期臨床研修を終え、2011年4月より産業医科大学病院で呼吸器内科医としての臨床が始まった。研修医期間中に何科を専門とするかいろいろと迷った結果、診断や治療に一番興味を持った呼吸器内科を選択し、その専修医生活の始まりが産業医科大学病院だった。半年経った今実感することは、呼吸器内科を選択して間違いなかったということである。血液検査の解釈、胸部XpやCTの読影、経過や所見から考えられる疾患を挙げること、治療法の選択など判断しなければいけないことは多く、まだまだ全容をつかめるほどの知識も経験もないが、奥が深いだろうことは感じる。気管支鏡検査については、キシロカイン吸入の手技に始まり、気管支の同定、目標部位へのアプローチ、生検手技、EBUS-TBNAなど身につけなければいけないことはまだまだあるし、自分の実力はまだまだ発展途上であるが、その分上手くいったときの達成感は大きい。合併症のリスクを最小限にして診断率を上げるための技術を身につけていきたい。大学病院の特徴だろうが、珍しい疾患の患者さんを担当させていただく機会がよくある。学生時代、研修医時代には聞いたことのなかった疾患もいくつかあり、論文や教科書で調べ、それを勉強会などで発表する。まだまだ調べるのに時間がかかるし、英語論文は読むのに少し抵抗がある。早く慣れて、調べたいことを抵抗なくサッと調べられるように訓練したい。

 呼吸器内科を選択して良かった理由をいくつか挙げてきたが、もう一つ大きな理由がある。それは産業医科大学呼吸器内科の先生方の人柄である。未熟で迷惑かけっぱなしの私を、根気強く指導していただき、いつどんな質問をしても快く教えてくださる、器の大きな先生方ばかりである。全国の呼吸器内科の先生方すべてがこんな性格の人たちなのかは分からないが、自分が非常にやりやすく、伸び伸びとさせていただいている今の環境に非常に感謝している。呼吸器内科を選んで良かった。

 10月からは九州労災病院に戻り、呼吸器内科医として勤務することになる。研修医時代とは責任の大きさが違う。気を引き締めて、自分が成長できるように、他の先生方や医療スタッフにご迷惑をおかけしないように、そして患者さんやご家族のためになるようにしっかり働きたいと思う。



写真は夏休みに東京で撮ったスカイツリーです。クールな佇まいでした。





文責:呼吸器内科
更新日:2011年8月29日