医局員コラム

■ 産業医学実務講座をふりかえって:赤田 憲太朗


 6月1日から8月5日までの2ヶ月間に産業医学実務講座を受講させていただきましたので、ご報告させていただきたいと思います。

本講座は、総括管理部、健康管理部、作業管理部および作業環境管理部の4部で構成され、産業医学の知識というよりより実践に則した教育を受けさせていただきました。受身で授業をうけるのではなく、「ワークショップ」 形式の授業が多かった印象です。

「ワークショップ」という言葉を耳にしたことがない方もいらっしゃると思いますが、学習方法の一つです。もともとは「仕事場」「工房」「作業場」など、共同で何かを作る場所を意味していましたが、最近は問題解決やトレーニングの手法、学びと創造の手法としてこの言葉が使われる事が多くなりました。主にビジネススクールで「ワークショップ」が行われています。

具体的な方法ですが、参加者が小グループに分かれ、役割分担(司会者、書記、討論者)を決めます。グループ内であるテーマについて討論を行い、ホワイトボードに意見を列挙し、まとめていきます。その後、ファシリテーターと呼ばれる司会役の人の進行のもと、全体での討論を行います。一方通行的な知や技術の伝達でなく、参加者が自ら参加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりする、双方向的な学びと創造のスタイルとして定義されています。

本講座も今はやりの「ワークショップ」 形式の授業が行われました。参加者には、わたしのような臨床医もいましたが、産業医を本格的にされている先生、教授クラスの偉い先生に囲まれ討論が行われました。わたしは、幼少時より引っ込み思案で、はずかしがり屋のよく勘違いをされる口下手ですので、どうも向いていないように思っていました。しかし、単位を獲得するためにはサボるわけにもいかず必死にがんばりました。当たり前ですが、事例の問題点を自分なりにまとめ、自分の考えを論理的に話すことが重要です。言うのは簡単で実践するのは非常に難しいわけですが、講座後半になり少しは討論できるようになったこと考えると、裏マニュアルとか魔法の薬があるわけではなく、緊張感のある場で繰り返し経験することが重要なんだと思いました。なんだか、はずかしがりの性格も直ってきたような気がします。

 そのほか、健康診断・事後措置、メンタルヘルスの対応、作業姿勢・作業環境の整備、健康教育、工場見学等の大変勉強になる内容もりだくさんでした。

 産業医学の勉強をさせていただき誠にありがとうございました。この経験を実臨床に生かしがんばっていきたいと思います。






文責:呼吸器内科
更新日:2011年9月9日