医局員コラム

■ 肺癌学会に参加して:赤田憲太朗、長田周也

2011年11月3日、4日の2日間、大阪国際会議場において、日本肺癌学会総会が開催されました。当科から、赤田と長田が参加させて頂きました。会場は大阪の中心部で建物も非常に現代的な造りとなっており、地方出身の私達にとっては、若干、アウエイな感触を抱きつつ会場に入りました。

私達は、原発性肺癌に対する放射線療法の有用性と安全性の検討ということで、過去2年間に当科で放射線照射を施行された症例について、放射線肺障害の頻度と患者背景を中心に検討した報告をポスター発表させて頂きました。会場においては、やはり癌治療を主にされている放射線科の先生方が多く集まっておられ、質問内容からは、放射線治療の専門的見地からの検討が、不十分であったと反省しました。しかし、放射線科の先生方からも、肺気腫を背景にした症例に対する放射線治療の合併症については、非常に興味関心があるとの言葉を頂き、今後、さらに、このような臨床研究を発展できればと考えました。

 会場においては、肺癌だけでなく、胸腺腫、胸膜中皮腫など胸部原発の腫瘍性病変に対する発表も多くあり、非常に興味深く拝聴させて頂きました。呼吸器内科で診療を受ける肺癌患者さんは、進行期であることが多く、治癒が困難な場合がほとんどです。しかし、近年新たな抗癌剤がいくつか開発され、特に分子標的薬において、旧来の抗癌剤を上回る治療成績を認めております。また、制吐療法を初めとする支持療法にも、新たな薬剤が開発されており、年々、進行肺癌に対する治療が変化していることを臨床の場において感じております。

今回、肺癌学会に参加させて頂き、全国で肺癌に対するより良い治療を確立するための挑戦がなされていることを実感することができました。当科においても、より一層、肺癌治療に貢献できるような診療、臨床研究を進めていかなければならないと考えました。今後も迎先生を初めとする、諸先生方の御指導を賜りながら、さらに精進していきたいと考えております。






        
   





文責:呼吸器内科
更新日:2011年11月24日