若松病院の助教を拝命し4年半ぶりに北九州に戻ってまいりました渡橋と申します。
思えば平成18年12月中部ろうさい病院への出向が決まってその後は一度も九州に戻ることなく名古屋で臨床をしておりました。
今現在毎日の中でほっとするのが本を読む一時ですが、その中で読んだ本で感銘を受けた内容についてを・・・
観世流の能の始祖と言われる世阿弥は「風姿花伝」という書を遺しています。
「初心忘るるべからず」
有名な言葉ですが、実はこれは3つの初心について語っているそうです。
「ぜひ初心忘るるべからず」
「時々の初心忘るるべからず」
「老後の初心忘るるべからず」
最初の「ぜひ〜」は今一般的に使われている内容に近いものです。「時々の〜」というのは「歳とともに、その時々に積み重ねていくもの」という意味があり、「老後の〜」というのは「歳をとったからといって、もういいということではなく、其の都度、初めて習うことを乗り越えなければならない」という意味だそうです。
現代風に解釈をするのであれば
さまざまな人生のステージで、未体験のことへ踏み込んでいくことが求められ続ける。
新しい仕事にチャレンジを続け乗り越えていく。
という不断の努力について述べていることになるのでしょう。
このようにありたいと願い努力を続けていく所存です。
助教という立場・病棟医長・局所麻酔下胸腔内視鏡へのトライといずれも未だ新しい発見があります。至らない点ばかりであろうと思いますが今後ともご指導をよろしくお願いします。
文責:呼吸器内科
更新日:2012年2月20日