医局員コラム

産業医科大学での1年半:石本裕士 

産業医科大学に赴任して1年半が経ちました.とても早かったようにも感じますが,まだ1年半しか経っていないというように感じるようにも思います.

 この1年半を振り返って感じたことを述べたいと思います.

 まずは,自己の反省です.大学の教員として赴任させていただいているにもかかわらず,何も残せていないということが一番の反省です.教員の責務とは何か,承知しているつもりではありますが,いつまでも反省ばかりではなく,前に進むことができるように頑張って行きたいと思います.

 大学の先生方はもちろん,同門の先生方の温かいご協力のもと,特発性肺線維症(IPF)に対するピルフェニドンの有効性調査や,間質性肺炎の急性増悪におけるPMX療法の検討などにおいては,母集団の大きな検討を行うこともできるようになってきています.同門の先生方のご協力に報いることができるように,北九州発の新たなエビデンズが発信できるように努めたいと思います.

 まだまだ,経験も浅く,勉強不足を痛感することばかりですが,立場上,いろいろな先生方の指導役でもあり,この点でも,不十分な指導でご迷惑をおかけしています.しかし,後輩の先生達の頑張りで,私もいろいろと勉強させていただき良い診療および研究の下地ができつつあるのではないかと思っています.臨床における具体的な事柄としては,生越先生と一緒に始めたEBUS-TBNA(超音波内視鏡ガイド下吸引針生検)を用いた縦隔リンパ節に対するアプローチも,赤田先生,小田先生を中心に症例を重ね,まもなく100例に到達しようとしております.北九州地域においては,群を抜いた症例数と感じていますが,新しいことを貪欲に取り込み,診療のレベルを挙げて行くことができるようにしたいと思います.

 ところで,2012年の選抜高校野球大会に,私の母校である宮崎県立宮崎西高校が選抜されました.甲子園,花園,国立競技場,それぞれの競技に夢の大舞台があるかと思いますが,我が母校の後輩が,そのような舞台に立ってくれるだろうとは思ったことも一度もありませんでした.また今後も,そう簡単に,このような機会に恵まれることもないだろうと思い甲子園まで行ってまいりました.試合が日曜日ということもあったのですが,宮崎西高校側のアルプススタンドは満員で,私のように,「この機会を逃しては・・」と思ったOBが多かったのではないかと思います.試合は,愛工大名電高校に終始圧倒されてしまうものでしたが,アルプススタンドの人の入りと,応援の盛り上がりは,間違いなく圧勝したと感じました.とても楽しい経験をさせていただきましたが,母校の後輩には感謝し,彼らの頑張りに負けないようにしなければと思いました.写真は甲子園球場,アルプススタンドからの風景です.


           





文責:呼吸器内科
更新日:2012年4月25日