医局員コラム

■ Bench to bedside: 石本 裕士

 


20137月現在、当科の実験室メンバーは、大学院生4名(山崎先生・野口先生・赤田先生・小田先生)および、実験補助の秘書さん3名で構成されています。また、実験器具も増え、着実に充実しています。

 さて、コラムの場をかりて、実験室に関する雑感を述べたいと思います。私がお世話になった実験室は、宮崎大学および長崎大学の実験室です。宮崎大学ではデフェンシンの研究をさせていただきました。日々の実験データは、その都度、中里雅光先生(現、教授)に確認していただき、問題点を討議して修正を重ねて行くというスタイルで、かなりハードでしたが、中里先生には、いろいろなことを教えていただきました。

 長崎大学第2内科の実験室は、感染症の研究が盛んであり、私はマクロライドや樹状細胞の研究をさせていただきました。大学病院での臨床をしながらの研究でしたので、実験の合間にタイマーを首にぶらさげて病棟に行くような生活を送っていました。

 実験には、単調な作業が多く、同じ事を同じように繰り返す事が実験成功の秘訣だと思っています。しかし、研究にとって本当に大切なことは、創造性です。これが本当に難しいことで、常に新しいことを勉強していなければなりませんし、当たり前と思っていることのなかに、実は思いがけない事実が隠れていたりもします。

 臨床における疑問を実験で解決するというのが、医学研究の本質であり、醍醐味であると思うのですが、大学院生にとっては、卒業という大きな課題もあり、バントでも、振り逃げでも、とりあえず塁に出る(論文を書く)ことも大切なわけで大変です。

 わたしが初めて取り組んだデフェンシンの研究は、紆余曲折、たいへん苦労しましたが、運良くEuropean respiratory journalに掲載していただくことができました。その時,「Bench to bedside」というカテゴリーに選ばれたのですが、臨床が大好きな私にとって、その言葉の響きはとても嬉しいご褒美になりました。

 研究には、修行のような側面もありますが、大学院生の先生達を中心とした研究が、さらに充実するよう、微力ながらお手伝いができればと思っています。












文責:呼吸器内科学
更新日:2013年7月19日