ご挨拶


呼吸器内科学 教授 迎 寛

 2012年度に向けてのご挨拶

 2012年に入り、早くも2カ月が終わり、すぐに新しい年度を迎えようとしています。新年のご挨拶として、今回もこの1年で起こった教室での出来事を紹介させて頂きます。

 まず、昨年の4月に分院である産業医科大学若松病院が開院しました。当科からは診療教授になられた吉井千春先生をはじめ、渡橋 剛先生、生越貴明先生、原 可奈子先生の四人が赴任することになり、若松病院での呼吸器内科の立ち上げに尽力して頂きました。最初は大変な様子でしたが、先生方に力を合わせて頂き、ようやく軌道に乗ってきた状態になりました。産業医科大学自体の発展もこの若松病院の発展無くしてはありえませんので、今後もぜひ頑張って頂きたいと思っておりますし、また可能な限りの協力をしていくつもりであります。

 医局に関しては、昨年4月に6人の新入医局員を迎えることができました。ほぼ1年一緒に過ごしましたが、皆さんとてもまじめに頑張る先生であり、将来が楽しみです。また、昨年に続き、今回も4人の新入医局員を迎えることができました。前任の城戸名誉教授と私のちょうど狭間の学年であり、予定入局者がもともといなかった中、4人の先生が入局されることになり、ホッとしています。この内2人は3年目に他病院での研修希望がありますが、成長して医局に帰ってきてくれるものと期待しています。また、今年の卒業生は5人が当科に仮入局を決めており、皆さん学業成績も優秀で、研修医明けの2年後にはぜひ当科に帰ってきて欲しいと思っています。産業医科大学だけではなく、他大学からの見学や入局希望者も少しずつ増加しており、今までの勧誘の努力が少しずつ報われてきており今後が楽しみな状況です。また、最近の呼吸器内科の努力が認められ、4月から助教の定員が2名増加することになり、医学部と本院で合わせて10名の教員が定数となります。しかし、当科の現状としてはその定員を埋めるだけの人材がまだ育っていないことも事実であり、今後医局員の教育と数の増加が最も大切な課題と考えております。

 診療に関しては、昨年に比べ入院や外来患者は2割程度の増加があり、大学勤務の先生方には少ない人数でとても頑張って頂いています。今年4月からは本院のベッド数が増加しますが、それに伴う病院西別館改修工事のために、昨年の12月から今年3月まで西2階病棟から他の病棟に間借りをしていました。しかし、その状態も漸く終わり、西2階病棟を呼吸器内科が大部分を使用できることになります。今までに比べ病床数もかなり増加しますので、ますます地域医療に貢献できればと考えております。

 研究では昨年に野口真吾先生、小田桂士先生が、今年も赤田憲太朗先生が大学院に入学し、ますます当科の基礎研究も盛んになっています。昨年は網羅的細菌叢解析の研究で医局長の川波敏則先生が日本感染症学会西日本支部感染症優秀論文賞(臨床部門)など様々な学会賞を受賞しましたが、他の医局員もぜひ今後川波先生に続いて活躍してもらいたいと思っています。「北九州から世界へエビデンスを発信すること」を目指している臨床研究ですが、関連病院の先生方の協力で様々な研究結果を得ることができ、一部は論文にすることもできました。他大学からの臨床研究のお誘いも増え、今年もますます臨床研究を進めていきたいと考えています。

 教育に関しては、まず当科における長い間の悲願でありましたポリクリの2週間化が新年度から実現します。今までは当科のみポリクリが1週間であったため学生教育が不十分となっており、学生からも毎年不満がありました。これを機に当科のポリクリ実習の充実をはかる予定です。

また、当科にとって昨年は貴重な体験ができました。今秋公開予定の映画が北九州で撮影され、我々がその医療指導を行うことになりました。役者さん、監督さん、スタッフの皆様が一丸となって真摯に撮影に取り組んでおり、素晴らしい映画ができることと思います。初めての経験でしたが、我々も映画作りに貢献できたと思います。ぜひ、皆様もこの映画にご期待して頂きたいと思います。

同門会に関しては、今年1月に産業医科大学呼吸器内科同門会会長の選挙が執り行われ、山ア 裕先生が選ばれました。今後、山ア先生を中心に同門会がますます発展されることを願っております。また、今までご尽力頂いた前同門会会長の加治木 章先生には誠に感謝申し上げます。本当にご苦労様でした。昨年同様あっと言う間の1年でしたが、新年度も医局の発展に努力していく所存です。今年の11月16-17日には日本呼吸器学会九州支部秋季学術講演会を小倉で開催する予定になっております。私がはじめて会長をさせて頂く学会であり、先生方にはいろいろとお世話になることと思います。この学会をはじめ、今後も当科に対するご支援やご協力をよろしくお願い申し上げます。




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文責:呼吸器内科学
更新日:2012年3月1日