ご挨拶


呼吸器内科学 教授 迎 寛

 2013年度にあたって

 

早いもので、2013年度がスタートします。そのはじめに今回も2012年度で起こった教室での出来事を紹介させて頂きます。

 今年、私や医局にとって2つの大きな出来事がありました。まず1つ目ですが、第69回日本呼吸器学会・日本結核病学会九州支部秋季学術講演会の会長にご指名を頂き、2012111617日に北九州国際会議場で学会を主催させて頂きました。私にとって初めての学会主催でしたので大変ではありましたが、演題数は184題と今までの地方会の中でも最も多く、参加人数も502人と盛会に、また大きな問題もなく終えることができました。これも事務局の矢寺和博先生を中心とした医局員や同門会の先生方のご協力のおかげと深く感謝致します。特別講演1題、招請講演1題、教育講演1題、セミナー9題、シンポジウム2題、教育セミナー1題をプログラムに組みましたが、どれも内容が充実しており、学会会員の先生方からお褒めの言葉を頂きました。また、会長招宴に加えて産業医科大学、大分大学、長崎大学、宮崎大学の先生方との懇親会も開くことができ、私にとっても楽しい学会となりました。もう一つは、観られた先生方もおられると思いますが、我々が医療指導をした「終(つい)の信託」という映画が昨秋公開されたことです。この映画は2011年秋に北九州で撮影され、産業医科大学呼吸器内科と霧ヶ丘つだ病院で医療・看護指導を行いました。主役の草刈民代さん、役所広司さん、監督の周防正行さんやスタッフの皆さんが一丸となって真摯に撮影に取り組んでおりましたが、晴らしい映画になったと思います。映画のエンドロールに我々の名前が出てきた時は少し嬉しくなりました。

 医局に関しては、吉井千春先生が若松病院に移動した後空席となっていた准教授に、昨年111日より矢寺和博先生が昇進しました。ナンバー2として、より一層医局の発展に頑張って頂ければと思っています。また、昨年4月と今年4月にそれぞれ4人の新医局員を迎えることができました。ここ2年ほど、産業医科大学以外からの入局も増えてきており、対外的な活動が少しずつ芽を出してきているようです。また、今年の卒業生は6人が当科に仮入局を決めており、当科を希望される学生が増えていることも嬉しい現象であり、将来が楽しみな状況となっています。

 診療に関しても、ほぼ昨年度同様の業績をあげることができました。昨年前半は病院西別館改修工事のために他の病棟に間借りをしていましたが、その状態も終わり、西2階病棟がすべて呼吸器内科の病床となり、とても使いやすくなりました。今までに比べ病床数もかなり増加しましたので、ますます地域医療に貢献できればと考えております。また、若松病院も吉井千春先生を中心に頑張っておられます。

 研究では「気管支肺胞洗浄液を用いたMALT1遺伝子転座検出の肺MALTリンパ腫診断における有用性」で城戸貴志先生が日本呼吸器学会九州地方支部での学術奨励賞を受賞しました。また、大学院生の野口真吾先生がオーストリアのウィーンで開催されたヨーロッパ呼吸器学会(ERS)で「Bacteriological assessment of healthcare-associated pneumonia(HCAP) using 16S rRNA gene sequencing analysis」という発表により、“ERS Grant for APSR Delegates(silver sponsorship)”を受賞しました。科学研究費などの外部資金も医局員自身でようやく獲得できるようになってきまして、教員や大学院生を中心に「北九州から世界へのエビデンスの発信」をますます進めていきたいと考えています。

 教育に関しては、当科における長い間の悲願でありましたポリクリの2週間化が昨年4月からはじまり、教員の先生は大変になっていますが、当科のポリクリ実習の充実を進め、ますます当科へ希望する学生を増やしていければと考えております。

最後になりますが、産業医科大学呼吸器内科同門会会長の山ア 裕先生を中心に同門会の先生方には「呼吸器内科教室育英会」へのご協力など1年間医局への貢献ありがとうございました。心より感謝申し上げます。また、今までご尽力頂いた前同門会会長の加治木 章先生がお亡くなりになられたことは医局にとってとても残念でありました。ご冥福をお祈り申し上げます。昨年もあっと言う間の1年でしたが、今年度も医局の発展に努力していく所存です。今後も当科に対する同門会の先生方のご支援やご協力をよろしくお願い申し上げます。





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文責:呼吸器内科学
更新日:2013年3月28日