ご挨拶


呼吸器内科学 教授 矢寺 和博

 教授就任あいさつ










平成28年4月1日より迎 寛 前教授の後を引き継いで産業医科大学医学部呼吸器内科学教授を拝命いたしました。謹んでご挨拶申し上げます。
 産業医科大学 医学部 呼吸器内科学は、初代 城戸優光 名誉教授が本学開学3年後の昭和56年に 九州大学から第2内科学の助教授として赴任されて、その歴史が始まりました。
平成8年には城戸優光先生が医学部 呼吸器病学の教授となられて教室の基礎を構築され、平成21年には長崎大学第2内科から迎 寛 先生(現 長崎大学教授)が2代目として赴任されてその翌年に 医学部 呼吸器内科学となり、現在に至っております。
 私は山口県出身で、産業医大11期生として昭和63年に入学し、平成6年に卒業後、第2内科・呼吸器科(黒岩昭夫名誉教授)に入局し、本学で初期臨床研修後に3年目から呼吸器科に所属しました。卒後5年目から産業生態科学研究所 呼吸病態学 森本泰夫先生(現 産業生態科学研究所所長、呼吸病態学教授)のご指導のもと粉塵曝露による肺障害の研究を行い、平成14年に学位を取得後、平成15年から2年間、カナダ・バンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学(Hogg教授、Pare教授、van Eeden教授)に留学させて頂き、大気汚染物質による動脈硬化の進展に関する研究を行いました。帰国後は16S rRNA遺伝子を用いた呼吸器感染症の原因菌についての研究や、一酸化窒素合成酵素欠損マウスを用いた研究などを微生物学、薬理学の先生方と共同で行っております。
また、間質性肺炎や喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺癌などの臨床研究も進めております。 粉塵解析や呼吸器感染症の原因菌検索の研究は臨床現場にも直結した研究でもあり、大学病院ならではの良質かつ高度な医療の提供や、社会に貢献できる臨床・基礎研究を今後も行っていきたいと思います。
 診療面では、平成27年10月1日からは呼吸器・胸部外科と呼吸器内科が連携した「呼吸器病センター」を開設しました。設立の趣旨は、外科と内科どちらに紹介していいのかが分りにくい肺癌や気胸、胸膜炎、肺化膿症や呼吸不全などの急性疾患について、内科、外科の隔たりなく相談窓口を分かりやすく一本化することであり、そのために電話相談窓口を開設しました。おかげさまで徐々に地域における知名度は上がってきており、今後も発展させていきたいと思っております。
 福岡県の4つの医学部にはすべてに呼吸器内科がありますが、呼吸器内科医はまだまだ不足しています。良質な呼吸器内科専門医を一人でも多く養成して地域医療に貢献することは急務です。私自身、産業医科大学と北九州近郊の地域医療に育てられました。このご恩を少しでも返せるようにと、これからも、産業医科大学の発展及び北九州近郊地域の発展のために診療・教育・研究に熱意と誠意を持って邁進し、地域の皆様から信頼される医療を提供し、活気に満ちた呼吸器内科学講座を築き、一人でも多くの「良い医師」を育成する環境を整えていきたいと思っています。 


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文責:呼吸器内科学
更新日:2016年7月5日