ホーム
教授挨拶
診療部門
研究部門
スタッフ紹介
外来
病棟(4A病棟)
関連施設
入局希望者
トップページ > 外来
外来

外来診察日、担当医
赤ちゃんの頭のかたち外来
セカンドオピニオン外来
関連施設での出張外来のお知らせ
 

外来診察日、担当医

 

午 前 午 後 午 前 午 後 午 前 午 後
専門分野等 紹 介
初 診
再 診

 

紹 介
初 診
  紹 介
初 診
 
脳神経外科
全般
山本 淳考
中野 良昭
齋藤 健
宮岡 亮
鈴木 恒平
長坂 昌平
  担当医   担当医  
間脳・下垂体 中野 良昭
鈴木 恒平
         
バクロフェン髄注
脊髄刺激療法
           
赤ちゃんの
頭のかたち
長坂 昌平          

 

午 前 午 後 午 前 午 後 午 前 午 後
専門分野等 紹 介
初 診

 

紹 介
初 診
再 診
再 診 紹 介
初 診
 
脳神経外科
全般
担当医   山本 淳考
中野 良昭
齋藤 健
宮岡 亮
鈴木 恒平
長坂 昌平
  担当医  
間脳・下垂体     中野 良昭
鈴木 恒平
     
バクロフェン髄注
脊髄刺激療法
      齋藤 健
(要予約)
   
赤ちゃんの
頭のかたち
    長坂 昌平 長坂 昌平
(第2,4)
   

▼特記事項
火・水・金曜は緊急性の高い初診(紹介のみ)となります。担当医にご相談ください。

▼大学病院外来診療担当医表
担当医紹介はこちらからご覧いただけます。

[初診の方]
診察日:毎週月曜日、木曜日。
受付時間:8時30分から11時。ただし急患は常時受け付けております。
なお、土曜日、日曜日、祝日、開学記念日(4月28日)および年末・年始(12月29日から1月3日)は休診日となっております。

[再診の方]
予約のある方は、予約時間までに病院1階の再来受付機で受付をされてから脳神経外科外来へお越し下さい。
予約のない方は、直接脳神経外科外来の窓口で受付をして下さい。受付時間は8時30分から11時までです。お電話にて問い合わせていただいても結構です。

[病院の所在地・電話番号]
産業医科大学病院 脳神経外科
〒807-8556 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
病院代表電話:093-603-1611
外来直通電話:093-691-7321

[交通案内]
JR折尾駅(東口)からバスで産業医科大学病院入口あるいは産業医科大学病院で下車していただき、所要時間は約10分です。タクシーでも所要時間は約10分です。
JR黒崎駅からは、黒崎バスセンター(6番のりば)で乗車し産業医科大学病院入口あるいは産業医科大学病院で下車していただき、所要時間は約25分です。タクシーでは所要時間は約20分です。
国道3号線からは、八幡西区「則松1丁目」交差点を産業医大方面(折尾警察署方面)へ向かい、道なりに約2km行き、「産業医大東」交差点を左折していただくと右手に産業医科大学正門があります。


赤ちゃんの頭のかたち外来

 位置的頭蓋変形に対するヘルメット治療がマスメディアに取り上げられ、相談や治療を希望されるご両親からの問い合わせが増加しています。政令指定都市である北九州市は九州の玄関口として位置しますが、北九州医療圏において頭のかたち外来を行っている施設はなく、乳幼児がヘルメット治療を受けることができませんでした。そのため、北九州市においてもヘルメット治療を提供できる診療体制の構築が必要と考え、2024年6月より「赤ちゃんの頭のかたち外来」を開設いたしました。
 頭のかたちの歪みには、頭蓋骨早期癒合症などの病気が原因の場合もあります。当外来では脳神経外科として「病的なゆがみ」ではないかしっかりと鑑別を行います。
いわゆる寝ぐせによるゆがみ、「位置的頭蓋変形」だった場合でも、すべてがヘルメット治療の対象ではありません。ヘルメット治療の必要性についてもご両親と共に考えて、赤ちゃんの将来を考えていきます。
「赤ちゃんの頭のかたち外来」は脳神経外科外来で行っておりますが、小児科や形成外科の先生方とも密に連携しながら多診療科で協力して最善の治療を皆様に提供いたします。

[受診についてのご案内]
・かかりつけのクリニックにて、「紹介状」を記載いただいてください。
 ※紹介状がない場合、選定療養費として税込7,700円の自己負担が発生します。
・初診は毎週月・木曜日の9時〜11時にて受け付けております。
 予約専用ダイヤル 093-691-7666(受付時間:平日9時〜18時)にお電話いただき、予約をお取りください。
・位置的斜頭症か病的な頭蓋縫合早期癒合症かの鑑別診断は月齢(年齢)によらず行います
・ヘルメット治療は一般的には2-6ヶ月(目安)での矯正開始が適していると言われています
・ヘルメット治療の適齢期を過ぎたお子さまの場合は受診時にご相談ください

[赤ちゃんの頭のゆがみについて]
赤ちゃんの頭がゆがむ原因は、大きく分けて2つあります。
骨が早期にくっついてしまう「頭蓋縫合早期癒合症」に代表される病気によってゆがんでしまう「病的頭蓋変形」と、子宮内、お産時、むきぐせなど外部からの圧力を受けてゆがんでしまう「位置的頭蓋変形」があります。
まずは赤ちゃんの頭のかたちのゆがみが病気によるものか、病気でないものか適切な頭蓋健診を受けることが必要です。

赤ちゃんの頭のかたち相談室

ヘルメット治療について相談したい方は、当院が導入しているヘルメット「Qurum Fit」のメーカーが運営する「赤ちゃんの頭のかたち相談室」(https://babyhelmet.jp/)に無料でご相談いただけます。

[頭蓋健診について]
位置的斜頭症すべてが治療の適応ではなく、理学療法で十分改善可能なこともあります。しかし耳の位置やおでこにまで変形がおよぶような重症例ではヘルメット療法以外に有効な治療法がありません。
またヘルメット治療は、早期に開始することが変形の改善につながり、その治療期間は遅くても6か月齢から開始し、6か月間ほど装着するのが一般的です。

適正な頭蓋健診とヘルメット治療には、医師や看護師の自己研鑽も必要となります。当院のスタッフは定期的にヘルメット治療の研修会に参加しています。

[病的頭蓋変形について]
赤ちゃんの頭の骨は大人と異なり、いくつかの骨に分かれています。成人になるにつれて骨と骨がくっついていき、強固な頭蓋骨が形成されます。乳児期には脳が急速に拡大するため、頭蓋骨も脳の成長に合わせて拡大しますが、骨と骨が早期に癒合して成長を妨げてしまう場合があります。これを頭蓋縫合早期癒合症と呼びます。
早期に適切な診断、治療を受けないと頭蓋骨の正常な発育の障害や、頭や顔の骨の形態異常が起こる可能性があります。

[位置的頭蓋変形について]
位置的頭蓋変形は子宮内やお産時に頭が変形してしまったり、向き癖などにより圧力によって頭がゆがんでしまうことをさします。
位置的頭蓋変形のゆがみについては形に応じて「斜頭症」「短頭症」「長頭症」の3つに分けられます。

▼斜頭症 斜頭症
斜頭症(しゃとうしょう)は、後頭部が斜めにゆがんでしまい、左右非対称になっている症状です。
主な原因は、向きぐせや胎児期の子宮内環境による後頭部への圧力とされています。
ゆがみが進行すると耳の位置や顔面が左右非対称になってしまうこともあります。
そのような場合には、治療が必要になることもあります。

▼短頭症(絶壁頭) 短頭症(絶壁頭)
短頭症(たんとうしょう)は、後頭部が丸くならず平坦になってしまう症状です。一般的に絶壁とも呼ばれます。
主な原因は、赤ちゃんが仰向けに寝ることで後頭部に圧力がかかることによるものとされています。

▼長頭症 長頭症
長頭症(ちょうとうしょう)は、頭部が通常より縦に長く伸び、後頭部が著しく突き出ている症状です。
主な原因は、横向きに寝ることによって側頭部に圧力がかかることとされています。長頭症は、病気による変形の特徴と似ているため、注意が必要です。

[頭のゆがみの予防方法]
赤ちゃんの頭のゆがみ度合いを大きくしないために家庭でできる予防方法もあります。

▼寝かせる位置の工夫
寝ている赤ちゃんに同じ方向を向かせないことで、片方の後頭部に圧が長時間かかることなく、変形もしにくくなります。
 例えば
 ・授乳のたびに頭と足の位置を交互に入れ替えて寝かせる
 ・両親が話しかける方向を変える

まずは、寝ている赤ちゃんの顔の向きを観察してみましょう。

▼タミータイム
タミータイムは首座りの練習やうつ伏せ練習の方法として用いられますが、頭のゆがみを予防する方法としても有効です。
うつ伏せになることで頭にかかる圧力を防げます。
分娩施設から自宅に戻ったら、1日2.3回、3〜5分くらいからはじめてください。
保護者の監視下でおむつ替えの直後や、目が覚めた後に行いましょう。
※ 顔を動かすことのできない時期のうつ伏せ寝は窒息の恐れがありますので注意が必要です。寝かせる際は仰向け寝にしましょう。

▼ヘルメット治療
頭のゆがみが重度の場合は自然な形に戻るのが難しく、頭蓋矯正ヘルメットを使用しての治療が必要になります。


[ヘルメット治療とは]

ヘルメット治療

生後2〜6ヶ月がヘルメット治療開始の適齢期。なるべく早くご相談を。
ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭のゆがみを改善するために行われる治療のことです。赤ちゃんの頭の骨はやわらかいため、日常生活のちょっとしたことでゆがんでしまいます。こうしたゆがみを改善するために、頭蓋形状矯正ヘルメットをかぶることで、自然な頭の形に頭蓋骨を成長させていく治療が「ヘルメット治療」です。
頭蓋骨がまだやわらかい生後2〜6ヶ月の間にこの治療を開始すると、より良い効果が得られるとされています。

[ヘルメット治療で重要なこと]
ヘルメット治療では「治療開始後のサポート」が重要になります。
赤ちゃん一人ひとりの成長や治療の進捗を見極め、適切なメンテナンスを施すために、経験豊富な医師とメーカーの協同が不可欠です。
メーカーの豊富なノウハウやデータにより、正確な診療を実現しています。

[頭蓋矯正ヘルメット]
当院ではジャパン・メディカル・カンパニーの日本製ヘルメットを用いてヘルメット治療を行います。
最先端3Dプリンタによる、強度と軽さを両立したヘルメットは、赤ちゃん一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドで、日本人の骨格や、高温多湿な日本の気候を踏まえて設計されています。
15,000症例を誇るジャパン・メディカル・カンパニーのスタッフが常駐し、安心安全の医療サービスの提供をしています。

[Qurum Fit(クルムフィット)]
強度がありながらも非常に軽く、首が座っていない低月齢のお子様から装着できます。
ヘルメット本体はもちろん、クッションの水洗いも可能で清潔な状態を保てます。
クルムフィット


[治療費について]
ヘルメット治療は自費診療になります。※当院のヘルメットは医療費控除の対象となります。
初回ヘルメット作成料+診察料:541,200円+3,300円=544,500(税込)
再診料:3,300円(税込)


[ヘルメット治療の流れ]
当院で行うヘルメット治療の流れになります。

Step1 レントゲン検査をする
レントゲン撮影(必要時にはCT)により、病的な頭蓋変形(頭蓋縫合早期癒合症)でないかを確認します。

Step2 適応診断をする
診察では、視診・触診を通して、変形の診断と重症度(レベル1〜4)を判定し、診察時の月齢を考慮した上でヘルメット治療の適応を判断します。

Step3 ヘルメットをつくる
3Dスキャナー撮影データをもとに、現在の変形した形から、矯正後の最終的な頭の形を想定したオーダーメイドのヘルメットを作成します。

Step4 治療スタート
治療申し込み時から2週間前後、ヘルメット装着開始。基本的には入浴以外の1日23時間、6ヶ月前後の装着を推奨しています(個人によって期間が異なります)。

Step5 定期的な診察
約4週間ごとに診察、装着から1ヶ月、卒業時に3Dスキャン検査を行い、ヘルメットの装着状況や矯正による頭蓋変形を確認し、また頭の成長や矯正された改善度に合わせてヘルメットの再調整を行います。

Step6 治療終了
治療終了時期は、矯正された頭蓋変形の改善度、頭蓋成長の度合い、治療に必要な装着時間の確保の有無などを基に、専門医が判断します。


[ヘルメット治療効果例] ヘルメット治療効果例
月齢が早く、装着時間も長くつけることができるとかなり改善効果が期待できます。 ※ 開始した月齢や、装着時間、成長の速度によって個人差がございます。

[診療受付]
初診:毎週月・木曜日 9時〜11時(完全予約制) ※11時開始が最終枠となります。
再診:毎月第2・第4木曜日 午後(完全予約制)


[診療科長からのコメント]

山本 淳考(産業医科大学病院 副院長/脳神経外科 教授)

略 歴
 1996年 浜松医科大学 医学部医学科 卒業
 1996年 浜松医科大学 脳神経外科レジデント 附属

病院・関連病院
 2006年 博士(医学)(浜松医科大学大学院医学研究科)
 2006年 浜松医科大学 脳神経外科(関連病院)
 2007年 産業医科大学 医学部 脳神経外科学 講師
 2009年 カナダトロント大学 脳神経外科(博士研究員)
 2010年 産業医科大学 医学部 脳神経外科学 准教授
 2018年 産業医科大学 医学部 脳神経外科学 教授
 2024年 産業医科大学病院 副院長(体制整備・人材育成担当)

認定資格・所属学会
日本脳神経外科学会専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本脳卒中学会専門医
日本脳卒中の外科技術指導医
日本神経内視鏡学会 技術認定医
日本脳神経外傷学会認定専門医
日本レーザー医学会 レーザー専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(脳神経外科)専門医(5192107)
日本体育協会公認スポーツドクター

これまで北九州医療圏において頭のかたち外来を行っている施設はなく、乳幼児がヘルメット治療を受けることができませんでした。北九州市においてもヘルメット治療を提供できる診療体制の構築が必要と考え、この度、当院において「赤ちゃんの頭のかたち外来」を開設いたしました。
本外来は脳神経外科外来にて行っていきますが、小児科や形成外科の先生方とも密に連携しながら多診療科で協力し、最善の治療を皆様に提供いたします。


担当医師の紹介

長坂 昌平(脳神経外科)

略 歴 
 2014年3月  産業医科大学を卒業
 2014年4月  大垣市民病院にて臨床研修
        (平成26年4月〜平成28年3月)
 2016年4月  産業医科大学病院 脳神経外科に入局
         産業医科大学 脳神経外科で勤務
 2018年4月  北九州総合病院で勤務
 2019年4月  産業医科大学病院 脳神経外科 助教
 2020年4月  川崎重工業株式会社で産業医として勤務
 2022年4月  産業医科大学病院 脳神経外科 助教

専門医・認定医
  日本脳神経外科学会専門医・指導医
  小児神経外科学会認定医
  日本脳卒中学会専門医
  日本神経内視鏡学会技術認定医

自身も1人の父親として、北九州地域に「頭のかたちの相談先」が無い環境に疑問を抱き、外来開設のはこびとなりました。脳神経外科医として頭蓋骨縫合早期癒合症などの病気が隠れていないかしっかりと診察いたします。
ヘルメット治療は一生に一度しかできない治療です。ご両親の悔いが残らないよう、赤ちゃんの将来を見据えながら、一緒に考えていければと思っております。
ご不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。


菅 秀太郎(小児科 NICU/GCU室長)

小児科 NICU 新生児診療チームでは、入院中の集中治療から退院後の赤ちゃんの発達フォローに至るまで、一貫した診療を提供しております。
一方、生後すぐの頭の形に関するご家族の不安や悩みに対するサポートが十分に行き届いていないことを痛感していました。頭のかたち外来への協力を通し、ご家族の皆様により充実したサポートを提供できることを嬉しく思っております。
脳神経外科の専門的な視点からの詳細な評価・適切なアドバイスだけでなく、必要に応じて新生児診療チームも赤ちゃんの発達に関する支援を積極的に行ってまいります。


関連施設での出張外来のお知らせ

以下の関連施設にて、医局スタッフが外来診療をしております。

浅木病院
飯塚市立病院
北九州市立総合療育センター
北九州市立八幡病院
北九州総合病院
くらて病院
佐々木病院
戸畑総合病院
戸畑リハビリテーション病院
西尾脳神経外科
にし脳神経外科クリニック
門司メディカルセンター
芳野病院

  文責:脳神経外科 更新日:2025年1月14日 ページのトップへ
Copyright 2006 学校法人 産業医科大学 医学部 脳神経外科