産業医科大学 小児科学教室
教授 楠原 浩一

略 歴
1983年 九州大学医学部卒業
1983-92年 九州大学医学部附属病院小児科、
福岡市立こども病院・感染症センター、
鹿児島市立病院小児科などに勤務
1992年 九州大学医学部小児科助手
1996-98年 バンダービルト大学医学部研究員
1999年 九州大学医学部小児科講師
2000年 九州大学大学院医学研究院成長発達医学分野
(小児科)助教授 
2007年 同准教授(職名変更)
2009年 産業医科大学小児科学教室教授

 産業医科大学医学部小児科学教室は、産業医科大学の開学と同じ1978年に開講しました。初代教授山岸稔先生、二代目教授白幡聡先生に引き続いて、2009年5月より当教室を担当させていただいております楠原浩一と申します。
 小児科は、プライマリーケアから専門医療、救急医療そして小児保健という幅広い分野をカバーしており、子どものトータルケアを実践する総合診療科であると言えます。産業医科大学小児科では、「病気のみを診るのではなく、病気を持つ子どもさんを全体としてとらえる」というトータルケアの考え方を中心に据えて診療を行っています。専門医療については、血液、腫瘍、神経、内分泌、新生児、感染免疫を中心に、地域の病院と緊密に連携しながら、高次医療を提供しています。
 卒後教育については、プライマリーケアの基礎の上に各専門分野を学ぶ研修システムによってレベルの高い診療能力を身につけてもらうとともに、常に患者さんとその家族の立場になって考えることができる小児科医を育てることに重点をおいています。卒前教育では、医学生が“子どもたちと接する喜び”や“「開かれた未来 (open future、子どもたちの将来の無限の可能性)」に関わることの喜び”を実感できるよう心がけています。研究については、内分泌、肥満、神経、血液・腫瘍、感染免疫などの分野で、動物実験を含めた基礎的研究から臨床的研究まで幅広く取り組んでいます。また大学内外の研究者との連携による学際的研究を目指しています。
 産業医科大学小児科は、他学出身の医局員も多く、自由で闊達な雰囲気が溢れています。入局希望の方は、新卒・既卒・出身大学を問わず大歓迎です。子どもたちの「開かれた未来」を守るために、一緒に小児医療・小児科学研究に取り組みませんか。
文責:小児科 更新日:2020 /05 / 19
産業医科大学 小児科学教室