実行委員長あいさつ

実行委員長
産業医科大学副学長
産業医実務研修センター所長
森 晃爾

実行委員長顔写真

 このたびは、第5回医療系大学全国e-ラーニング交流会を、産業医科大学で開催させていただくことになったこと、大変光栄に思っております。土曜日の午後と日曜日の午前中という短い期間の滞在となりますが、この分野に対して興味をお持ちの多くの方に、産業医学のメッカである産業医科大学にお越しいただきたいと思っております。

 さて、医療系大学でのe-ラーニングの利用は、まだ初期の段階であると認識しております。そのため、本会も交流会という名称が表すように、必ずしも具体的な方向性が定まったものではありません。ただ、交流会の名称は“医療系大学”と“e-ラーニング”という二つのキーワードから成立っており、これらのキーワードをどう解釈し、どのような企画とするか、企画委員会を中心に議論を重ねて参りました。その結果、「e-ラーニングの次なるステージ −使いこなす時代へ」という大会テーマが示すように、今回の交流会では、“e-ラーニング”というキーワードを強調した技術的な話題よりも、“医療系大学”により注視し、「医療系大学の特徴を意識した教育への活用」をベースにするプログラムといたしました。

 1日目のKey Noteスピーチと参加者の活用経験を中心とした口演を受け、2日目にはグループ討論と全体討論を行い、参加者相互に多くのことを学び合っていただくことを意図しております。今回の交流会を通じて、医療系大学でのe-ラーニングの活用の和が広がっていくことを祈念しております。

企画委員会委員長あいさつ

企画委員会委員長
産業医科大学産業医学情報教育施設・施設長
医学部リハビリテーション医学・教授
蜂須賀 研二

企画委員会委員長顔写真

 e-ラーニングは近年注目されるようになってきた教育手法です。コンピューターなどの電子機器やインターネットを活用し、いつでも、どこでも、独りで、自由に学習することができ、また、自分のペースで何度でも繰り返すことができます。
 私はリハビリテーション医学を実践する臨床医であり、北九州市内の急性期病院、回復期リハビリテーション病院、診療所、デイケア・デイサービスなどの医療福祉関係者と交流する機会も少なくありません。その中で、勤務先、勤務時間、職種が異なる多くの方々に適切に医療情報を提供するには、講演会や小冊子よりもe-ラーニングがより効果的と考えるに至りました。e-ラーニングに必要な学習管理システムの多くは、恐らく専門業者に依頼することが多いと考えますが、発信する教材(コンテンツ)を学習者の興味を引き分かりやすく作成するのは教師側に責任があります。この作業はe-ラーニング・ユーザーにとって大きな負担となります。
 e-ラーニングを実施するだけで評価される時代は終わりました。学習者が興味を持つように分かりやすく教材を作成し、実際にその成果が役に立つことを実証する必要があります。今回、産業医科大学で開催する第5回全国医療系大学e-ラーニング交流会に是非ご参加いただき、e-ラーニングの次なるステージへ向けて、皆で一緒に考えましょう。
 活発な討論がなされることを期待しています。

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