中毒物質ネットワークシステム
- 中毒物質ネットワークシステムは、ガスクロマトグラフィー四重極質量分析計、薬物、毒物分析装置およびフーリエ変換赤外分光光度計からなり、高感度、高選択性を有する多成分同時分析システムです。
本システムにより環境試料、生体試料中に含まれる種々の有害物質および代謝物の同定・定量分析に用いられています。
構成
- 1.ガスクロマトグラフ質量分析計(オートマス 日本電子)
- ガスクロマトグラフにより分離導入された有機化合物をイオン化し、その質量スペクトルを測定します。
- 仕 様
- イオン化法 EI CI
- 試料測定モード 直接導入:EI/CI
- ガスクロマトグラフ:EI/CI
- 質量範囲 4〜1,000m/z
- 分解能 1,600(半値幅、m/z614において)
- 検出器 フォトマルチプライヤー
- 検出感度 Scanモード:ヘキサクロルベンゼン10^2pg
- SIMモード: ヘキサクロルベンゼン 1pg
- 付属装置 オートインジェクター MS-7673
- 100検体用 0.5〜5ml注入
ガスクロマトグラフ質量分析計
- 2.ガスクロマトグラフ赤外分光光度計(日本電子 JIR-7000GCS)
- ガスクロマトグラフにより分離された有機化合物の赤外分析を行い、結果を自動的にフーリエ変換し解析します。類似化合物や構造異性体の同定が行えます。赤外分光光度計単独でも使用できます。
- 仕 様
- 波数範囲 4500〜750cm^−1
- 分解能 0.5cm^−1
- 波数精度 ±0.01cm^−1
- 付属装置 定性分析自動検索ソフト
- 3.薬物自動分析装置(REMEDI バイオラッド)
- 多波長連続検出器やシステムコントローラーを備えた全自動液体クロマトグラフ装置で尿や血清中の薬毒物のスクリーニングとして使用できます。試料の前処理は基本的には不用です。
- 仕 様
- 対象薬毒物 450種類
- 必要資料量 1ml
- 検出器 UVモニター(195nm〜305nm/100msec)
- 検出限界 アンフェタミン 0.15μg/ml
薬物自動分析装置REMEDi
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[文責:中島 更新日:2001.10.01]