患者の皆様へ

家族性大腸腺腫症(FAP)

2018年までに当院にて家族性大腸腺腫症(FAP)と診断された患者さんへのお知らせ

 当院では、以下の臨床研究を実施しています。この研究は、通常の診療で得られた情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(2014年12月22日制定 2017年2月28日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。

1.研究課題名

家族性大腸腺腫症(FAP)に関する後方視的多施設共同二次研究

2.研究期間

2019年9月〜2022年8月31日(2023年12月31日まで延長予定)

3.研究機関

産業医科大学医学部第1外科学資料室および研究室

4.実施責任者

産業医科大学医学部第1外科学 講師 鳥越貴行

5.研究の目的と意義

 本研究は大腸癌研究会のプロジェクト研究で、本邦における家族性大腸腺腫(FAP)の臨床像や治療内容の実情・問題点を明らかにすることを目的としています。本研究には「遺伝性大腸癌診療ガイドライン」改訂時の重要な資料となることが期待されます。

6.研究の方法

 本研究は、兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科冨田尚裕を研究代表者及び研究事務局とする多施設共同研究で、当院を含めて35施設の医療機関で実施します。当院で該当する患者さんのカルテより遺伝子変異と臨床病理学的特徴、FAP症例の予後規定因子の解析、手術術式と合併症およびQOL、大腸外随伴病変(胃、十二指腸、小腸、甲状腺、副腎)の実態、デスモイド腫瘍の実態、大腸腫瘍の形態学的特徴についての情報を取得します。すべての情報は個人が特定されない形にして研究事務局(兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科、研究代表者:冨田尚裕)に提供されます。その後に統計解析を行いますが、取得したデータは全て匿名化され、個人が特定されないようにします。

7.個人情報の取り扱い

 当施設において個人情報管理責任者(鳥越貴行)を選任し、データを全て匿名化したうえで個人が特定できないようにします。また、被験者になることを希望しない旨の申し出があった場合は直ちに解析対象から外して、データを使用しないようにします。また、本研究で収集した情報を別の研究に二次利用する可能性があります。

8.問い合わせ先

〒 807-8555
福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1産業医科大学 第1外科学教室

研究実施責任者(個人情報管理責任者)
産業医科大学医学部第1外科学 講師 鳥越貴行 電話番号093-691-7441

9.その他

 研究への参加に対する直接的な利益はありません。また、費用の負担や謝礼もありません。本研究は一切の利益相反はなく、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。

文責:第1外科学教室 更新日:2022年02月28日