健康問題による労働機能障害の評価

WFunの開発背景

WFunの開発背景

 WFunの開発背景および妥当性の検証の詳細についてはこちらに掲載されています。

 

Fujino Y1, Uehara M, Izumi H, Nagata T, Muramatsu K, Kubo T, Oyama I, Matsuda S. Development and validity of a work functioning impairment scale based on the Rasch model among Japanese workers. J Occup Health. 2015 Dec 25;57(6):521-31. doi: 10.1539/joh.15-0135-OA. Epub 2015 Sep 4.

 

労働機能(「働く力」)

 生産性を直接評価することは通常、極めて困難です。生産性は、様々な要因から生まれます。労働者の健康状態も、生産性を生み出す要因の一つです。
WFunの開発背景

 

 しかし、生産性を考慮する際に、「病名」や「検査値」は、参考になりません。例えば、「HbA1cが8.2」という値から、労働者の生産性を予想することは困難です。

 

 そこで、様々な病気や健康状態を、労働機能の程度に一元的に換算することを開発目標としました。

 

概念モデル

 開発には、複数の産業医、公衆衛生、人間工学、疫学・統計学の専門家が参加しました。フォーカス・グループディスカッションを経て構築した概念モデルにもとづいて、労働機能を測定するための多数の質問項目を成しました。

 

WFunの開発背景

 

 これらの作成した項目の構造的妥当性については、確認的因子分析と呼ばれる手法で確認されました。

 

WFunの開発背景

 

Rasch model

 このようにして作成された多数の質問項目の中から、Rasch modelと呼ばれる数学理論を用いて、より有用な7項目のみに厳選しました。

 

WFunの開発背景

 

 

 

[文責:産業医科大学環境疫学研究室]
[更新日:2015年11月13日]

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