はじめに

 

大腿骨近位部骨折は、寝たきりの原因となるばかりでなく、生命予後も左右する重大な疾患です。最善の治療を行い、患者さんの日常生活への復帰を支援するためには、急性期病院、回復期病院、診療所、介護療養型病床などの様々な施設、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカーなど多職種の協力、シームレスな連携が必要です。このような考えのもと、2011年に開始された北九州大腿骨近位部骨折地域連携パスには、現在、北九州市および遠賀中間地区の主要な医療機関のほとんどが参加し、累積利用件数も3,000件を超えるまでに発展しており、急性期病院1ヶ月弱、連携医療機関約2ヶ月の入院で75〜80%の患者さんが自宅復帰できるという良好な実績がえられております。今後さらに連携パスの普及を図り、現在の問題点である反対側の骨折や他の脆弱性骨折の防止、退院後の転倒予防や移動能力の維持のためのリハビリテーションなどにも取り組みたいと思っております。皆様方のご理解とご指導をお願い申しあげます。



北九州大腿骨近位部骨折地域連携パス協議会委員長
九州労災病院院長

岩本 幸英

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