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研修プログラム

当科における専修医とは

 当科は日本内科学会総合内科専門医、消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、肝臓学会専門医、糖尿病学会専門医を取得できる学会認定教育施設であり、それぞれの学会認定研修指導医の指導のもと、専修医は知識および検査手技の習得のために日々研鑽を積んでいます。

 肝疾患においては、肝生検、肝腫瘍に対する腫瘍生検、肝癌に対する経皮的治療(エタノール局注療法やラジオ波焼灼療法)、消化管疾患においては、通常の上下部消化管内視鏡検査やポリープ切除術、消化管止血術、膵・胆道疾患においては内視鏡的逆行性胆管膵管造影に引き続きステント留置や乳頭切開術を指導医とともに行い、卒後6年目が終了する頃にはほぼ全ての検査・手技を術者として施行できることが可能になります。

 2004年度から卒後新臨床研修制度(スーパーローテーション制度)が開始されました。私たち産業医科大学第3内科では、上記の如く広い知識と種々の検査手技を身に付けたい臨床研修医、後期研修医、さらに専修医に対して門戸を広く開けてお待ちしています。

後期臨床研修医(専修医)研修プログラム

 消化器疾患の診療を得意とする総合内科医の育成を目的とした産業医科大学第3内科での研修システムの紹介です。
研修内容について
処遇について

※産業医科大学卒業者と他大学卒業者では5年目(医師7年目)以降の研修システムが異なります。

産業医科大学以外の大学卒業者は産業医としての施設へ勤務する義務はありません。
当科での専修医は周辺の関連病院での兼業が可能です。

研修内容

1年目 (医師3年目)

1年間、大学病院もしくは関連病院にて研修を行う。
(初期研修を大学病院で行ったものは関連病院で1年、市中病院で行ったものは大学病院1年での研修を原則とする。)

 入院患者の主治医として患者様の診療にあたり指導医、病棟医長、外来主治医、看護師と共にチーム医療に関わる。腹部超音波検査と消化管内視鏡検査を習得する。また、週二回、関連施設にて消化器疾患ならびに消化器以外の領域の症例も経験し、内科医としての経験を深める。これは大学より許可された兼業であり、これに対する収入を得ることが可能です。

医師としての心構え

1. 患者様ならびに家族の気持ちを充分配慮して対応する。
2. 患者様や家族の訴えに充分に耳を傾ける。
3. 病状、検査、治療ならびに予後に関して充分な説明を提供する(informed consent)。
4. 終末期患者様ならびに家族の精神的なケアを行う。
5. 医療チームの一員として、医師以外のスタッフと共に真摯に行動する。

内科専門医としての知識と技術の習得

 全身の循環管理、呼吸管理、感染症対策ならびに加療、糖尿病患者の血糖ならびに合併症の管理、慢性腎疾患患者の管理、膠原病患者の管理などを専門医とも相談して行う。
これらにより、消化器を得意とする内科医になることを目標とする。

消化器専門医としての技術の習得

1. 上部消化管内視鏡検査
指導医の指導のもと実際に検査内視鏡を行なう。必ず熟練した指導医の監視のもとに行なう。内視鏡の適応、合併症を充分に把握する。
2. 下部消化管内視鏡検査
日本消化器内視鏡学会指導医もしくは専門医が、充分に上部消化管内視鏡検査の技術を習得したと判断した後に、指導医の監視のもとに行う。
また、上下部の緊急内視鏡の適応と合併症を理解し、専門医の施行を介助する。
3. 腹部超音波検査
担当した肝胆膵疾患患者全員の超音波検査を実際に自ら行なう。
4. 胸水、腹水穿刺
胸水穿刺ならびに腹水穿刺を施行し、その検査所見から原因を判断する。
5. 肝生検ならびに肝腫瘍生検
肝生検ならびに肝腫瘍生検の適応を判断し、その所見を理解する。また、合併症を理解し、その予防ならびに対処を行う。専門医の行う肝生検の介助を行う。
6. 内視鏡的粘膜切除術 (EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)
EMRやESDの適応を判断し、専門医の施行を介助する。
7. 肝細胞癌の経皮的治療(PRFA、PEIT)
PRFAやPEITの適応を判断し、その介助を行う。また、合併症を理解し、その予防ならびに対処を行う。
8. 内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)、超音波内視鏡検査 (EUS)
ERCPとEUSの適応と合併症を理解し、前処置、介助、合併症の予防ならびに施行後の管理を行う。ERCP、EUSの所見を理解する。
9. 内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)、内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)、内視鏡的胆管ドレナージ(EBD)
EST、EPBDとEBDの適応と合併症を理解し、専門医による施行を介助する。
10. 経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD、PTGBD)
PTBDとPTGBDの適応と合併症を理解し、専門医による施行を介助する。

消化器専門医としての知識の習得

消化管疾患

1. 上部消化管造影、小腸造影、下部消化管造影を読影する。
2. 上部消化管ならびに下部消化管内視鏡検査の所見と生検所見を理解する。
3. 食道炎、食道潰瘍、Mallory-Weiss症候群、Boerhaave症候群の病態と治療を理解する。
4. 食道胃静脈瘤の成因、血行動態、内視鏡所見、治療適応ならびに治療法を理解する。
5. 食道癌の診断と治療法(内視鏡的治療、外科的治療、放射線治療、化学療法、ステント挿入)の選択を行う。
6. 急性胃炎、急性胃粘膜病変ならびに慢性胃炎の病態を理解し、治療を行う。
7. 胃十二指腸潰瘍の原因、病態を理解し、治療法を選択する。
8. 胃癌を診断し、的確な治療法(内視鏡的粘膜切除術 EMR、内視鏡的粘膜下層剥離術 ESD、外科的切除、化学療法)を選択する。
9. 小腸腫瘍(小腸癌、悪性リンパ腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、カルチノイド、GIST、脂肪腫、血管腫、過誤腫等)を診断し、治療方針を決定する。
10. 急性腹症 (腸閉塞、消化管穿孔や腹膜炎など)の救急処置を行い、その原因を検索し治療方針を決定する。
11. 虫垂炎を診断し、手術適応を判断する。
12. 腸炎の鑑別を行い、治療する。
13. 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)を診断し、治療法を決定する。また、腸管外の合併症の検索ならびに管理を行う。
14. 大腸癌を診断し、治療法を選択する。
15. 胃癌、大腸癌の化学療法の適応、副作用を理解し、施行する。
16. 消化管出血に対する全身管理を行い、止血法を選択する。

肝疾患

1. 急性肝疾患の鑑別を行い、的確な治療法を選択する。
2. 慢性肝疾患の鑑別を行う。
3. 腹部超音波検査、CT検査、MRI検査ならびに腹部血管造影の所見を理解する。
4. 肝生検の病理所見を理解する。
5. 慢性ウイルス性肝疾患の診断を下し、的確な治療法を選択する。
6. 肝硬変に伴う合併症の病態を理解し、その生活指導ならびに治療を行う。
7. 肝細胞癌の原因を理解し、その診断と治療方針を決定する。
8. 肝細胞癌の経皮的治療(PRFA、PEIT)の適応、手技ならびに合併症を理解し、その介助を行い、その術後管理を行う。
9. 腹部血管造影ならびにそれに伴う治療の適応、手技と合併症を理解し、その介助を行い、術後管理を行う。
10. 自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎)の病態、診断法を理解し、その治療を行う。
11. 代謝性肝疾患(ウイルソン病、ヘモクロマトーシス、アミロイドーシスなど)の病態を理解し、診断と治療を行う。
12. 肝癌の化学療法の適応と合併症を理解し、治療と合併症対策を行う。
13. 肝不全の病態を理解し、その管理を行う。
14. 肝移植の適応を判断する。

胆膵疾患

1. 腹部超音波検査、CT検査、MRI検査ならびに腹部血管造影の所見を理解する。
2. ERCPとMRCPの所見を理解する。
3. 胆石症ならびに胆嚢ポリープを診断し、手術適応を判断する。
4. 胆道癌を診断し、治療方針を決定する。
5. 急性膵炎を診断し、重症度を判断して、治療方針を決定する。
6. 慢性膵炎を診断し、治療を行う。
7. 膵癌を診断し、治療方針を決定する。
8. 胆道、膵癌の化学療法の適応と合併症を理解し、治療と合併症対策を行う

糖尿病

1. 糖尿病の診断基準、病型分類および重症度を理解する。
2. 糖尿病および糖尿病合併症を診断し、治療方針を決定する。
3. 患者教育の重要性を理解し、コメディカルと協力して糖尿病のチーム医療にあたる。

2-4年目(医師4-6年目)

大学院へ進む場合

 肝胆、消化管、膵グループのいずれかに所属して、基礎的もしくは臨床的研究を行い、成果は国内学会、国際学会で発表し、必ず英文論文としてpublishする。大学院の間も上下部消化管内視鏡検査と各グループの処置には参加し、指導医の監督のもと処置等を行う。
 学位論文とさらにもうひとつの英文原著論文を作成したもののうち希望者は、国内、国外留学にて、さらに知識と技術の向上に努力する。基礎医学教室での兼務も可能だが、その場合は検査、処置の施行や兼業の状況が科により変わる場合がある。

臨床研修へ進む場合

・大学病院もしくは関連施設において上記内容を行うとともに、これまで介助者として行っていた処置等を実際に自ら、指導医の監督のもとで行う。
・病棟の患者様の診療のみならず、外来での診療にも携わる。
・学生ならびに初期臨床研修医の指導にも参加する。

■共通項目
 この期間に、日本内科学会認定内科認定医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本糖尿病学会専門医等の資格を取得する。
週二回、関連施設にて消化器疾患ならびに消化器以外の領域の症例も経験し、内科医としての経験を深める。これは大学より許可された兼業であり、これに対する収入を得ることが可能である。


5年目以降(医師7年目以降)

産業医科大学卒業生

 5年間、関連の施設で産業医として、もしくは全国の労災病院に勤務する。その後、大学スタッフもしくは関連施設での指導医としての活動を行う。

産業医科大学以外の大学卒業生の場合

産業医科大学以外の大学卒業者は産業医として勤務する義務はありません。

1. 大学での研修希望の場合

 研究室に所属し、外来、病棟の患者様の診療にあたるとともに、基礎的もしくは臨床的研究を行い、成果は国内学会、国際学会で発表し、必ず英文論文としてpublishする。また、初期臨床研修医や後期臨床研修医の指導にも参加する。学位論文とさらにもうひとつの英文原著論文を作成したもののうち希望者は、国内、国外留学も考慮し、さらに知識と技術を向上に努力する。

2. 関連施設での研修希望の場合
 関連施設にて診療を行うとともに、後輩の指導を行う。その際、症例報告や臨床研究を行い、積極的に学会発表と英文論文発表を行い、医学博士を取得する。


月曜日 新患紹介、総回診、抄読会
火曜日 肝疾患カンファランス、胆道疾患カンファランス
水曜日 内視鏡カンファランス、消化管カンファランス、膵疾患カンファランス.
第二水曜日 消化器内科、外科合同カンファランス
第三火曜日 産業医科大学内科合同カンファランス

処 遇

>>処遇についてはこちらから

その他、本ホームページで不明の点がありましたら、いつでも気軽にご連絡下さい。

連絡先 産業医科大学第3内科
TEL:093-691-7437
FAX:093-692-0107
mail : メールを送る(クリックしますとメーラーが立ち上がります)
文責:第三内科学 原田 大 更新日:2009/11/12
 〒807-8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1 TEL 093-603-1611[代表] FAX 093-692-0107[医局] ↑このページのトップへ
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