緑内障、白内障

緑内障

 緑内障外来では、診断・治療・評価のため、多くの医療機器が使用できるようになっています。眼圧測定に関しては、標準的なゴールドマン圧平式眼圧計の他に、TMS-5で角膜厚を測定したり、DCT(Dynamic Contour Tonometer)でより正確な眼圧測定が可能となっています。視野検査では、ゴールドマン動的量的視野計が2台、ハンフリー視野計も2台あり、ハンフリー視野計には、GPA(Glaucoma Progression Analysis)プログラム機能が備わっており、視野障害の進行を統計学的に評価ができます。また、より早期な緑内障の評価に有用なFDT視野計も使用できます。さらには、光干渉断層計(OCT)で緑内障性視神経障害の評価・解析も可能となっています。手術に関しては、毎年約50件の緑内障手術(線維柱帯切除術・線維柱帯切開術)を行っています。エクスプレスを使用した線維柱帯切除術や、血管新生緑内障に対に対する抗VEGF抗体を使用した線維柱帯切除術も行っています。

白内障

 近隣の眼科クリニックならびに系列病院より紹介された白内障に対する手術を主に行っています。全身疾患や精神疾患のある患者さんは、他科と連携し、万全の体制で手術に臨みます。小児や認知症のある高齢者のように、手術中に安静に出来ない患者さんの場合は、全身麻酔下での手術を行います。全身麻酔下での手術に限り、麻酔による全身的なリスクを考慮し、両眼同日に手術をする選択肢も提案しています。
 急性緑内障発作後、狭隅角症、落屑症候群、チン小帯脆弱、先天性白内障など特殊な白内障に対する手術も多く手掛けており、たくさんの患者さんに喜んでいただいております。
 手術は、片眼あたり1泊2日もしくは2泊3日の入院を原則とし、片眼の手術の2週間後に反対眼の手術を行うことが多いです。