医局員大募集!
2022年度は2名が当教室の小児科専門研修プログラムによる研修を開始しました。
研修医、大学院生、再就職の方、ベテランの先生どなたでも大歓迎。
医師免許取得者(既卒者)または医師免許取得見込みの者であれば、出身大学は問いません。 小児医療に興味のある方ならどなたでも大歓迎です。
大学(医局、研究室等)、病院(外来、病棟、NICU等)の見学、説明は随時行っています。 産業医大小児科での具体的な臨床研修内容を説明します。産業医希望に限らず、一般小児科医として十分な実力をつけられるように、カリキュラムを立てています。また、個人的な事情にもできるだけ対応するようにしています。
興味のある方、R5年度の当教室研修プログラムに参加希望の方は下記リンクをご参照ください。また、不明な点があれば福田までお気軽にご連絡ください。
※公表されている専門研修プログラムは学会による一次審査を通過したものであり、
  機構による二次審査の結果、修正・変更がありうることをご承知おきください。


専門研修 専攻医募集

●出身大学、性別、年齢は問いません。
●卒後何年目でも歓迎いたします。
●他科出身でもかまいません。

以下のようなことを目指している方を歓迎いたします。
小児科専門医になりたい
小児科領域での研究をしたい
一般臨床医を目指しているが、小児医療も習得したい
産業医を目指しているが、小児医療も習得したい


産業医科大学小児科学教室の特徴
当大学は産業医養成を目指した目的大学でありますが、
同時に医科大学として、臨床医、研究者を育成する施設でもあります。
産業医科大学小児科でも、産業医養成とともに、小児科臨床医、研究者の育成に力を注いでおります。
大学病院として高度専門医療(例:北部九州血友病センター運営、血液腫瘍疾患・内分泌代謝疾患・神経疾患の専門治療、新生児集中治療NICU、造血幹細胞移植医療など)を行っています。
北九州地域の医師と連携し、地域医療に貢献しています。


小児科学教室での後期研修
初期研修2年間終了後、後期研修を4年間(卒後3〜6年目)行います。
臨 床 研 修: 小児科全般を幅広く、かつ専門的に研修でき、小児科臨床医として十分な実力をつけられるようにカリキュラムを立てています。臨床研修は、大学病院と当教室関連病院の両方で行えるようになっています。
研     究: 当教室は感染症・免疫、神経、内分泌・糖尿病・肥満、血液・腫瘍の4つの研究班があり、研究に参加できるようになっています。
小児科専門医: 5年間研修を行えば、小児科専門医の受験資格が得られます。
個人的な事情や希望にもできるだけ対応するようにしていますので、ご相談ください。


大学病院での後期研修体制
大学病院では専門修練医(専修医)という身分です。
病棟
 
一般小児病棟25床、NICU(新生児病室)15床、GCU6床です。
最初は、指導医(スタッフ)のもとで、病棟患者の受け持ち医として指導を受け、研修します。
経験を積んできたら、病棟患者の主治医となり、患者の診療の中心的役割を果たすとともに、研修医の指導にも携わります。
経験する症例は、小児科専門医取得に必要なプライマリーケアから
重症患者、高度医療を必要とする分野(下記参照)まで多岐にわたり、幅広く、かつ奥深く小児医療を研修することができます。
 
分野 疾患(例)
遺伝疾患、染色体異常、先天奇形 21トリソミー
栄養障害、代謝性疾患、消化器疾患 肥満症、潰瘍性大腸炎
先天性代謝異常、内分泌疾患 低身長、甲状腺疾患
免疫異常、膠原病、リウマチ性疾患、
感染症
肺炎、髄膜炎、若年性関節リウマチ、
川崎病
新生児疾患 超低出生体重児
呼吸器疾患、アレルギー性疾患 気管支喘息
循環器疾患 心室中隔欠損症
血液疾患、腫瘍性疾患 白血病、血友病
腎・泌尿器疾患、生殖器疾患 ネフローゼ症候群
神経・筋疾患、精神疾患、心身症 てんかん
外来
 
各臨床専門分野別の外来(感染症・免疫、血液・腫瘍、内分泌・代謝、神経、心身症、養育相談、NICU追跡、アレルギー・喘息、循環器、腎臓、肝消化器、予防接種)に参加して、各々の専門診療を研修することができます。
指導医
 
 
氏名 職位 専門分野 指導医、専門医、認定医等
下野 昌幸 エコチル調査 産業医科大学サブユニットセンター 副センター長 特任教授 神経 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本小児神経学会専門医
・日本てんかん学会専門医
山本 幸代 医学教育担当教員、准教授 内分泌、
糖尿病、
肥満
・日本小児科学会専門医・指導医
・日本内分泌学会内分泌代謝専門
 医、指導医
・日本肥満学会専門医
・小児栄養消化器肝臓学会認定医
保科 隆之 准教授、
副診療科長
感染症、
免疫
・日本小児科学会専門医・指導医
・日本感染症学会感染症専門医・
 指導医
・ICD制度協議会インフェクショ
 ンコントロールドクター
・日本化学療法学会抗菌化学療法
 指導医
・日本小児感染症学会小児感染症
 暫定指導医
本田 裕子 講師、
外来医長(本院・若松病院)
血液、
腫瘍
・日本小児科学会専門医・指導医
・日本血液学会認定血液専門医・
 指導医
・小児血液・がん専門医・指導医
・日本造血細胞移植学会 造血細胞
 移植認定医
齋藤 玲子 学内講師、
病棟医長
内分泌、糖尿病、代謝 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本内分泌学会専門医・指導医
・日本糖尿病学会専門医・指導医
守田 弘美 診療助教 血液、腫瘍 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本血液学会専門医
・小児血液・がん専門医
中島 健太郎 助教、
副病棟医長
血液、腫瘍 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本血液学会専門医
・日本がん治療認定医機構がん治
 療認定医
・日本小児血液・がん学会専門医
白山 理恵 診療助教 血液、凝固、膠原病 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本血液学会専門医・指導医
・日本血栓止血学会認定医
・小児血液・がん専門医
福田 智文 助教、
医局長
神経 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本小児神経学会専門医
菅 秀太郎 助教、
NICU病棟医長
新生児 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本周産期・新生児医学会周産
 期専門医(新生児)・暫定代表指
 導医
・NCPR(新生児蘇生法)公認イン
 ストラクター
田中 健太郎 助教、
副外来医長、NICU副病棟
医長
アレルギー、新生児 ・日本小児科学会専門医・指導医
・日本アレルギー学会専門医
・日本周産期・新生児医学会周産
 期専門医(新生児)
・NCPR(新生児蘇生法)公認イン
 ストラクター
五十嵐 亮太 助教 神経 ・日本小児科学会専門医・指導医
小児科の週間行事は、以下の通りです。
 
月曜日: 教室連絡会、抄読会、症例検討会
火曜日: 教授回診
木曜日: 研究班毎のリサーチカンファレンス
その他: 学会、研究会、講義、病棟カンファレンス、
病棟医長回診等に参加

産業医科大学小児科後期臨床研修プログラム
1.到達目標
a) 小児の健康および疾患について、小児科学全般の専門的知識と技術をもって適切に対処することができる。詳細については、日本小児科学会による小児科医の到達目標(日本小児科学会雑誌第106巻第8号1064-1096)に準じる。
b) 複数(または単数)の分野において、さらに、専門的な臨床研究活動ができる。

2.個別内容
a) 小児科学全般について、日本小児科学会専門医試験に合格できるレベルをめざす。同学会の専門医試験の受験資格は、学会指定の研修施設(関連施設も含む)で5年間研修したもの(2年間の卒後臨床研修を受け、その後さらに小児科専門医制度規則に規定する小児科臨床研修を3年以上受けたもの)で、試験に該当する疾患領域は、次の10領域、すなわち
 
1 遺伝疾患、染色体異常、先天奇形 6 呼吸器疾患、アレルギー性疾患
2 栄養障害、代謝性疾患、消化器疾患 7 循環器疾患
3 先天性代謝異常、内分泌疾患 8 血液疾患、腫瘍性疾患
4 免疫異常、膠原病、リウマチ性疾患、
感染症
9 腎・泌尿器疾患、生殖器疾患
5 新生児疾患 10 神経・筋疾患、精神疾患(精神・行動異常)、心身症
  また、試験形式は、(a)受験者が担当した30症例の要約(ただし、上記10項目の疾病領域それぞれを2症例以上含むこと)の評価、(b)上記30症例中2例について2人の面接試験委員による試問、(c)医師国家試験方式のMCQ型式に準じた筆記試験(一般問題80題、症例問題40題)
b) 専門的分野として具体例を挙げれば、1)日本小児科学会分科会、
2)同関連学会、3)その他 に会員として参加して研究活動を行い、国内外の学問的交流につとめる。
  日本小児科学会分科会
日本未熟児新生児学会、日本小児循環器学会、日本小児神経学会、
日本小児血液学会、日本小児アレルギー学会、日本先天代謝異常学会、
日本小児腎臓病学会、日本小児内分泌学会、日本小児感染症学会、
日本小児呼吸器疾患学会、日本小児栄養消化器肝臓学会、
日本小児心身医学会、日本小児臨床薬理学会、日本小児遺伝学会、
日本小児精神神経学会、日本外来小児科学会、日本小児東洋医学会、
日本小児運動スポーツ研究会、日本小児救急医学会、日本小児リウマチ学会
日本小児がん学会、国際小児保健研究会、日本小児体液研究会


同関連学会
日本小児外科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児保健協会、
日本小児放射線学会、日本産婦人科新生児血液学会、日本小児皮膚科学会 
日本保育園保健学会 など


関連病院での後期研修体制
後期研修中の約半分の期間で、当教室関連病院で、大学では経験できないプライマリーケア(各種救急疾患、感染症、喘息、けいれん、乳幼児健診、予防接種など)症例を重点的に数多く経験し、バランスの取れた小児科臨床医になっていただきます。
関連病院
 
  【北九州市内の病院】
  北九州総合病院北九州市立八幡病院 済生会八幡総合病院
新日鐵八幡記念病院北九州市立総合療育センター、牧山中央病院、
北九州市立門司病院

  【労災病院】
  横浜労災病院関東労災病院九州労災病院

  【北九州市外の病院】
  遠賀中間医師会おんが病院、 有吉病院、健愛記念病院、
宗像水光会総合病院


後期研修終了後の進路
後期研修終了後(初期研修+専門修練:計6年間のトレーニング後)の進路は、 本学(産業医科大学)卒業生と他大学卒業生で異なります。
本学卒業生: 産業医(企業)、労災病院、健診機関等に一定期間従事します。産業医を経験すれば、大学スタッフになることも可能です。産業医等に従事しながら、小児科診療や研究を並行して行うことも可能です。
他大学卒業生: とくに制度上の制約はありません。臨床医(大学、一般病院)、研究(大学、留学など)等、幅広い選択が可能です。
これら進路を選択にあたっては、教室の教授、医局長などの上級スタッフと相談の上、決定いたします。


小児科専門医とは
5年間研修(初期研修2年+専門修練3年)を行えば、小児科専門医(日本小児科学会ホームページ参照 詳細はこちら)の受験資格が得られます。
小児科医であれば、この専門医を取得することが重要です。
当教室では積極的に専門医を取ることを勧めています。


研究・留学について
当教室は感染症・免疫、神経、内分泌・糖尿病・肥満、血液・腫瘍の4つの研究班があり、4年目以降は研究に参加できるようになっています。
研究をさらにやりたいときは、大学院へ行くことができます。
指導医の推薦があれば、国内留学、海外留学ができます。


北九州地域の小児科事情など
日本は少子化の道をたどっておりますが、当地域では小児科医、特に病院勤務医が非常に不足しております。よって、小児科医は活躍する場が非常に多く、かつ、やりがいがあります。
産業医科大学の環境
 
北九州市西部地域にあり、最近発展が目覚ましい地域です。
居住環境は良好で、交通の便もよく(JRで博多まで30分、小倉まで20分)、飲食・レジャーに関しても充実し、満足のゆく研修生活が送れます。


病院見学等のご相談
大学(医局、研究室等)、病院(外来、一般病棟、NICU等)の見学や説明は随時、受け付けております。
興味のある方は、お気軽に、小児科医局長 福田智文 までご連絡ください。 お待ちしております。

連絡先
〒807-8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
産業医科大学小児科学教室 医局長 福田智文
TEL 093-691-7254 (小児科直通)
FAX 093-691-9338 (小児科直通)


初期研修希望の方へ
平成16年度以降は、新臨床研修システムのため、産業医科大学病院での2年間のスーパーローテーションシステムに参加していただくようになっています。
小児科は、産業医科大学病院スーパーローテーションの必修科として研修医2年目に1ヵ月間の小児科研修を行い、小児科の基本を学んでいただきます。
産業医大病院での初期研修全般の詳細は、こちらをご覧ください。


産業医科大学病院 小児科初期臨床研修プログラム
小児の診療を適切に行うために、病児を全人的に理解し、病児・家族(母親)と良好な人間関係を確立することに配慮しつつ、必要な基礎的技能を修得する。
  【小児科1ヵ月臨床研修プログラム】 ※2週間を1単位とする
 
  1週 2週 3週 4週
午前
一般小児病棟

一般外来(1)
または
専門外来(2)
一般小児病棟

一般外来
または
専門外来
一般小児病棟
または
NICU(新生児病棟)(5)

一般外来
または
専門外来
一般小児病棟
または
NICU(新生児病棟) 

一般外来
または
専門外来
午後
一般小児病棟

専門外来
一般小児病棟

専門外来
一般小児病棟

専門外来
一般小児病棟
または
NICU(新生児病棟)

専門外来

クリニック実習(3)
夜間 小児救急(4) 小児救急 小児救急 小児救急
   
 
(1) 一般外来
  週2回程度午前に一般外来に参加し、プライマリケアの実習を行う。
(2) 専門外来
  週2回程度専門外来で乳幼児健診、予防接種や小児慢性疾患診療を学ぶ。
 
【月曜日】 午後:予防接種

【水曜日】 午後:循環器外来または腎臓外来

【木曜日】 午前:内分泌外来
  午後:血液外来または腫瘍外来

【金曜日】 午後:NICU追跡外来
(3) クリニック実習
  月1回午後に地域の診療所で一般外来、予防接種、健診などの
プライマリケア実習を行う。
  小児科研修関連診療所
  永犬丸小児科、つだこどもクリニック
(4) 小児救急
  指導医とともに週1回程度、夜間小児救急医療に参加する。
(5) NICU
  希望により新生児病児の医療に参加することができる。
文責:小児科 更新日:2023 / 08 / 22




産業医科大学 小児科学教室