産業医科大学雑誌(以下 本誌)は, 産業医科大学により年2回発行される査読論文誌です. 産業医科大学関係者のみならず, 他の教育・研究者による邦(和)文論文も掲載します. 医学雑誌としての高度な水準を保ち, その対象には狭義の医学専門分野以外の自然科学や医療の対象が人間であるという観点から, 広く総合人間学(ヒューマニクス)などの分野を含み得ることとします. すなわち, 産業医学ならびに環境保健に関する論文に重点を置き, その他の基礎医学, 臨床医学, 社会医学, 看護学及び医療の基本である心の問題を取り扱う総合人間学に関係する論文なども掲載します.
なお、論文の種別は原著論文, 症例報告, 総説, 論説, 報告, 短報等です.
産業医科大学雑誌では迅速かつ厳正に原稿の査読を行い, 掲載記事は同誌ウェブサイト(https://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/journal/intro_j.html)においてオープンアクセスジャーナルとして閲覧が可能です.
下記区分の論文を受け付けます. 詳細は【原稿の準備】をご参照ください.
<原著>
独創的な研究を説明する完全かつ包括的な記載であること. 要約 (600字以内), 序論, 材料と方法, 結果, 考察, 参考文献の標準形式で提示すること. 本文(参考文献, 表, 図の凡例を除く)は11,000字を超えないこと.
<総説>
対象の分野における直近の重要な発展について, 他に類を見ない斬新な概要を提示する記事であること. 洞察に富み, 適切かつ十分な論拠を示したものであること. 単なる既存情報の包括的な概要でないこと. 11,000〜22,000字の長さで, 主題分野において広域でかつ重要ないくつかの側面を検討していること.
<報告>
特に重要で独創的な研究結果や対象分野の新たな側面を明らかにした即時性とインパクトのあるものであること. 長さは8,000〜9,000字程度とすること. 短報(長さ約3, 000字)は新しい情報や幅広い関心を集めている議論や長年の疑問に関する新しい情報やデータを提供するものであること.形式は原著と同様とし, 参考文献は 5 件までとする.
<症例報告>
症例や症例毎の新規性のある, または優れた臨床情報, 患者管理, 診断アプローチ, 治療など診療情報を十分に提供するものであること. 簡潔に4,500字以内で記述し, 内容を支持する客観的データがあるもの.
<技法>
特に重要な新規または更新された技術または方法について説明するものであること. 長さは4,500字で, 形式はオリジナルの原著と同様であるが, 本文の見出しは適宜変更可能とする.
<その他の原稿>
編集長への手紙など, その他の種類の原稿は査読後に掲載できる場合もあります. 投稿前に編集部にご相談ください.
本誌は学術出版における高い倫理水準を維持するものです. 原稿を投稿する前に, ジャーナルのポリシーに準拠していることをご確認ください. 本誌は編集長あるいは編集委員がポリシーに準拠していないと判断した場合, 原稿を審査せずに拒否する, あるいは撤回する権利を所有しています. 研究および出版倫理に関する著者, 編集委員, 査読者, 発行者の責任については後に記載します. 提出原稿はその一部または全体が, 例え異なる言語であっても発行, 掲載, 発行途中にないこととします. また, 掲載の適合性について最終決定が下される前に原稿を他誌に投稿する場合, まず当誌への投稿を取り下げてください.
原稿の投稿においては, すべての共著者がその内容を承認し, 事実であることを保証し, 投稿に同意し, 出版する権利をもつものとします.
<独創性>
投稿はその原稿がオリジナルの著作物であることを意味します.本誌はiThenticate 剽窃チェックツールを使用して原稿をスクリーニングすることにより, 剽窃性等の問題がないかを事前に審査します. また, 著者は原稿の投稿をもってこの審査が行われることに同意したこととします. 許容できないレベルの剽窃性が原稿に認められると判断された場合は, 編集室の裁量で不受理とすることがあります.
<著者名>
投稿はすべての共著者が原稿の全てに目を通し, 承認したことを意味するものとします. 原稿投稿後の著者リストの変更(著者名の挿入または削除, 著者の順序の並べ替えなど)は, 全ての著者および編集委員の承認を得てください.
著者は医学雑誌編集者国際委員会 (ICMJE) の「著者と研究貢献者の役割の定義」に関する勧告を考慮してください. なお, ICMJE は著者の資格として以下の4つの基準に基づいて判断することを勧告しています.
・論文の構想やデザイン, あるいは論文のデータの取得, 解析, 解釈に実質的に貢献をしていること
・論文を起草する, または重要な知的内容について批判的に遂行を行っていること
・原稿の最終版を承認していること
・研究のあらゆる側面について, 正確性や公正性に関する疑義の解決に努め, 研究の全ての側面に対して説明責任を負うことに同意していること
上記の基準をすべて満たしている者を原稿の著者とします. 基準を満たさない者は著者とみなされませんが, 謝辞に載せることはできます. 著者は, 後述の「著者の貢献について」に従って, 各著者の貢献の内容を示した記載を含める必要があります. 大規模言語モデル (LLM) などの人工知能 (AI) ツールや公開されているさまざまなサービスは上記の要件を満たすことができないため, 著者とすることはできません.
<データ改ざん, データ捏造, 画像の完全性>
データを改ざんまたは捏造しないこと, 画像をデジタル的に操作または処理するのは, 原稿を明確にするためであり, 調整の範囲を最小限に抑えること, 原稿内のすべての画像は, その元になったデータを正確に反映していること, 著者は画像の個々の部分を意図的に移動, 削除, 追加または改良しないことを遵守してください. 編集委員は, 未処理の原画の提出を著者に要求する権利をもつものとします. 要求された画像を提供できない場合には, 原稿が不受理とされる可能性があります.
<著作権のある素材の複製>
原稿に自身の著作権で保護されていない著作物が含まれている場合, 著作権者から複製許可を得てください.
原稿に既発表の資料が含まれている場合, 著者は著作権者および原著作物の出版社から転載の許可を得てください. また, 原稿の中で原著作物を引用すること.
投稿時にすべての複製許可のコピーを原稿に添付してください.
<外部データと資料の入手について>
著者は, 【引用文献】の前に外部データの利用に関する宣言をする必要があります. 宣言の例(和訳)は以下の通りです
(Hrynaszkiewicz et al. (2020):https://doi.org/10.5334/dsj-2020-005).なお, この文例はCC-BYライセンスの下で公開されています.
【宣言の例】
・ 研究中に生成された, および/または 分析されたデータセットは, ●●リポジトリの [URL] で利用できる.
・ 研究中に生成された, および/または 分析されたデータセットは, ●●のため公開されていないが, 合理的な要求に応じて責任著者から入手可能である.
・ 研究中に生成された, および/または 分析されたデータセットは, 合理的な要求に応じて責任著者から入手できる.
・ 今回の研究ではデータセットの生成や分析が行われていないため, データ共有は本論文には適用されない.
・ 研究中に生成または分析されたすべてのデータは, この公開された論文[およびその補足ファイル]に含まれている.
・ 研究の結果を裏付けるデータは [第三者名] から入手できるが, データの入手には制限が適用され, ライセンスに基づいて使用されているため, 一般には公開されていない. ただし, データは合理的な要求と [第三者名] の許可があれば, 著者から入手できる.
著者は必要に応じて原稿に受入れ番号や機関・企業等の詳細を記載し, 公的リポジトリや商業用製品等により, 公的に利用可能なデータや材料を開示する必要があります.
また, J-STAGE データ(下記参照), 科学技術振興機構 (JST) のデータリポジトリ, 各分野や公共データベースリポジトにリンクすることによって, データや資料が再利用できるようにすることを推奨します.
<J-STAGE Data>
本誌は原稿の基礎となるデータを, 科学技術振興機構が運営するデータリポジトリである J-STAGE Data で利用可能にすることを推奨しています. ご利用の場合は詳細を編集部にお問い合わせください. またデータを公開する場合は, データとそのメタデータは査読を受ける必要があります. データの著作権は, 産業医科大学が保有します. データはクリエイティブ コモンズ CC-BY-NC-ND 4.0 国際ライセンスに基づいて利用が可能になります.
<人や動物を対象とする研究>
人を対象とする研究は, 世界医師会の倫理規定(ヘルシンキ宣言)とその改訂版の精神を遵守したものであること. また, 著者の所属機関固有のガイドラインにも従うこと. 被験者の身元が明らかになるような詳細は記載しないこと.
著者は原稿の「倫理承認と参加同意」の項に, 研究参加に関して参加者からインフォームド・コンセントを得るための手順を記述した文章を含めてください.
また, 人を対象とした研究の公表に関して得られた同意を詳述した「公表に関する患者の同意」の項を原稿に含めてください.
動物実験の場合, 著者は実験動物に関して国際的に認められている規則に従うこと(c.f. National Research Council. 2001. Guide for the Care and Use of Laboratory Animals 第8版.Washington, DC: The National Academies Press).
<臨床試験登録>
本誌は国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE)の臨床試験登録に関する方針を遵守しています. すべての臨床試験を最初の患者登録時, またはそれ以前に公的な臨床試験登録機関に登録することを論文掲載の条件として推奨しています. 原稿には臨床試験の登録番号と登録機関の名称を記載すること.
<報告ガイドライン>
著者はEQUATOR Networkの健康研究のための報告ガイドラインに従うこと.対象となる研究の種類には, 無作為化試験, 観察研究, システマティックレビュー, 症例報告, 質的研究, 診断・予後研究, 経済評価, 動物前臨床試験, 研究計画書などが含まれます.
<生成(AI)ツールの使用>
出版倫理委員会(Committee on Publication Ethics:COPE)のガイダンスに従い, 著者は, 生成的または非生成的な生成(AI)ツール(大規模言語モデルlarge language model:LLM)を使用した場合は, 「材料と方法」に記載すること. これには, データの収集や分析, 原稿で使用する画像や図表の作成や修正, 原稿の全部または一部の執筆に生成AIツールを使用した場合などを含みます. 著者は, どのツールをどのように使用したかを記載すること. 生成AIツールの使用は, その使用が研究デザインや手法に不可欠な場合にのみ認められます. その他の使用については, 事例ごとに検討, 審査されます.どのような場合でも, 著者は投稿原稿の内容すべてに責任をもつ必要があります.
また, 著者はAIによって生成されたコンテンツの著作権について, 現在も懸念があることを認識しておく必要があります. 著者は, 本規程の「著作物の複製」を遵守し, 関連する法令およびその他の著作権法を遵守しなければなりません.
なお, スペルチェックや文法チェックなど, 原稿の読みやすさを向上させるために生成AIツールを使用することは認められる場合があります.
査読者および編集委員は, 未発表の原稿を生成AIツールやサービスにアップロードしないこと.未発表の原稿が第三者のサービスにアップロードされた場合, 著作権の問題が生じる可能性があるだけでなく, プライバシーや守秘義務に関する規定に違反することになります.
<利益相反>
利益相反は, 著者が研究を公平に実施したり, 報告したりすることに影響を及ぼす可能性があると認識される場合や, 潜在的に存在する場合もあります. 潜在的な利益相反には, 競合する商業的または金銭的利益, 商業的提携, コンサルティング, 株式または持分の所有等が含まれます. 透明性を確保するため, 著者は投稿原稿に関連する競合または利益相反の申告すること. 申告に必要な書式等は, 「利益相反(COI)声明」の項を参照してください.
著者は, 原稿の「Funding(資金提供)」の項目に研究資金源をすべて記載することも求められます.
<守秘義務>
本誌はすべての未発表原稿の秘密を厳守します. 著者と編集室, 編集委員, 査読者による原稿に関するすべての連絡事項の内容についても秘密を厳守します.
<セルフ・アーカイブ(グリーン・オープンアクセス)方針>
セルフアーカイビング(グリーンオープンアクセス)とは, 著者がオンラインリポジトリに原稿を登録することを可能にするものです. 産業医科大学雑誌では, 論文がオンライン掲載された後, 著者が機関リポジトリまたは公開リポジトリに出版社版原稿をアップロードすることを奨励します.
<長期デジタルアーカイブ>
本誌は全デジタルライブラリーをJ-STAGEのダークアーカイブとしてPorticoで保存していいます(https://www.portico.org/publishers/jstage/ 参照).J-STAGEで利用できなくなった場合は, Porticoで公開し利用できるようにしています.
<広告ポリシー>
本誌は, 論文ページやウェブサイトへの広告掲載を禁止しています.
編集・査読プロセス
産業医科大学雑誌の査読は, シングルブラインド方式を採用しています. 原稿が投稿されると, 書式や体裁、剽窃性の有無等を編集室でチェックします. 編集室で受付をした原稿は, 編集長または編集委員が一次審査を行い, 本誌の目的やポリシーに沿わない原稿や, 掲載にふさわしくないと判断した原稿は, 査読を受けることなく著者に返却されます. 一次審査を通過した原稿は編集委員に割り当てられ, 編集委員は査読を査読者に依頼します. 原著と総説については原則2名, その他の論文については1名です. 査読者は, 専門分野での経験や実績, 評判, 査読者としての過去の経験などに基づいて選ばれます.
査読後は査読者の報告を受け, 編集委員は原稿に対する判断を編集長に勧告します.編集長が採否の決定をします.採否の結果, 修正を求められた場合, 著者は3ヶ月以内に修正稿を提出してください. この期限を過ぎて提出された修正原稿は, 新規投稿として扱います. 編集委員は修正稿を査読者に送って再度査読を求めるか, 元の原稿に対する編集者と査読者のコメントを基に独自の判断で評価することもできます.
その後, 編集委員は編集長に原稿の掲載可否を勧告し, 最終決定は編集長が行います.
編集委員会は, ジャーナル編集業務を促進し改善するための提案を行うなど, 助言的な役割を果たします. 編集長が投稿原稿の著者である場合は, 編集委員が掲載可否の最終判断を行います.
<査読者の選定>
査読者は, その分野の専門知識, 評判, 他者からの推薦, ジャーナルの査読者としての過去の経験等に基づいて選出されます.
査読者は, 査読依頼を受けてから2週間以内に最初の査読を提出してください. 遅れることが予想される場合は, できるだけ早く編集室にご連絡ください.
原稿を投稿する際, 著者は特定の査読者の推薦を提案することができます. 編集委員はこれらの提案を検討しますが, それに従う義務はないものとします. 査読者の選定, 招聘, 割り当ては編集委員の裁量に委ねられます.
<査読の報告>
査読者のコメントは原文のまま著者に伝えるのが本誌の方針です. ただし, 採否の判定や不適切な表現, 機密情報, 掲載の推奨などが含まれている場合等, 編集長は査読者に相談することなく査読者のコメントを編集する権利を有します.
<受理基準>
原稿が本誌の要件を満たし, 研究分野に大きく貢献するものである場合, 編集委員は本誌への掲載を推薦することができます.
本誌に掲載される論文は以下基準を満たすものです.
・本誌の目的と対象に適合していること
・新規性があり独創的であること
・技術的に正確かつ再現可能な研究の記述がされていること
・読者にとって関心の高いものであること
・当該分野への重要な知見を追加する研究であること
原稿が本誌の受理または修正の要件を満たさない場合, 編集委員会は不採択を勧告することがあります.
<編集の独立性>
産業医科大学は, 編集委員会がすべての編集上の決定について完全かつ単独の責任を負うことを認めています. 産業医科大学は, そのプロセスが根本的に破綻している場合を除き, 編集上の決定に関与することはありません.
編集上の決定は, 原稿の科学的利点のみに基づいて行われ, 他の利益とは完全に切り離されます.
<意義申し立て>
採択等の決定が誤ってなされたと考える著者は, 編集室に異議を申し立てることができます. 異議申し立ては, 査読者または編集委員の誤解または誤りに関する詳細な証拠を著者が提出した場合にのみ考慮されます. 異議申し立ては編集長によって慎重に検討され, 編集長の決定が最終決定となります. COPEのガイドラインに関連がある場合はそれに従い編集長が決定します.
<査読における守秘義務>
産業医科大学雑誌は未発表原稿の秘密を厳守します. 編集委員および査読者は以下のことを守ります.
1.査読者の身元を開示すること. 査読者から妥当な開示要求があった場合を除きます.
2. 原稿やその内容について, 原稿や査読に関与していない者と話し合うこと.
3. 原稿のデータまたは情報を自身の研究または出版物に使用すること.
4. 査読プロセスで得た情報を自分自身または他の誰かに有利になるように, あるいは他人または他の組織に不利になるように使用すること.
5. 原稿の内容を生成AIツールや公共のプラットフォームで共有したりアップロードしたりすること.
また, 査読者は編集委員の許可を得ることなく, 著者に自分の身元を明かしたり, 他の者(例:ポスドクや博士課程の学生)を査読に関与させたりしないこと.
<査読における編集者と査読者の利益相反>
編集委員または査読者が原稿を評価する際に, 公平に評価することに影響を及ぼす可能性がある場合, それが事前に認識されている場合, または潜在的に存在する場合に利害の対立が存在します.このような状況には, 著者との個人的または業務上の関係がある, 著者と同じテーマで研究している, または著者と直接競合している, 著作物またはその出版物に金銭的利害関係がある, または原稿の旧バージョンを見たことがあるなどの場合が含まれます.
査読者および編集委員は, 原稿を取り扱う際に利益相反を申告の上,利益の相反があると申告した編集委員または査読者は, 当該原稿の担当を外れ, 新たな編集委員または査読者と交代します.
編集委員は査読を査読者に依頼する際に利益相反を避けるよう努めますが, 潜在的なバイアスを特定することは困難です.
<正誤表と撤回>
本誌は出版された論文の完全性を維持することに努めます.
誤りを含む論文については, 正誤表を後に掲載して訂正することができます. 正誤表には, 論文の科学的完全性, 著者に関する情報, または産業医科大学雑誌自体に重大な影響を及ぼす誤りについて記載します. 訂正を希望する著者は, 担当編集委員または編集室まで誤りの詳細と訂正内容をご連絡下さい. 訂正について共著者の意見が一致しない場合, 編集長は編集委員会または査読者に助言を求めます. 訂正が掲載する場合, 反対意見がある著者は文中に明記されます.
虚偽または信頼できない結果や結論を含む掲載論文, 他で発表された論文, 研究倫理や出版倫理を含む規範に抵触する掲載論文は, 撤回されることがあります. 掲載論文が撤回されるべきであると考える場合は, その懸念の詳細を編集室に連絡することを推奨します.編集長はさらに調査を行い, 掲載された論文の著者に連絡をとり, 回答を求めます.撤回について共著者の意見が一致しない場合, 編集長は編集委員会または査読者に助言を求めることができます.
正誤表または撤回を掲載するかどうかは, 編集長が決定します.
<著者としての編集委員>
編集長を含む編集委員会の委員で, 投稿原稿の著者である者は, 査読プロセスから除外されます. オンライン投稿システム内では, 著者として原稿を見ることはできますが, 編集委員として原稿を見ることはできません. これにより査読の機密性が保たれます.
編集委員が執筆した原稿は, 他の原稿と同様に査読と編集委員会の意思決定の対象となります.
<倫理違反の可能性への対応>
産業医科大学雑誌は, 倫理違反の申し立てに対して独自の方針と共に, 可能であればCOPEのガイドラインに従って対応します.
本誌は論文にオープンアクセスを導入します. 出版される未改変の記事は, 以下に記載するクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで定義された方法で, 事前の許可なく使用または再利用することができます. 改変して記事や資料を再利用する場合については, エンドユーザーは編集室から許諾を得る必要があります.
<著作権とライセンス>
著者は, 著作権譲渡契約書(PDF形式;DOC形式)により, 著作物のすべての著作権を産業医科大学に譲渡する必要があります.
論文はCC-BY-NC-ND(Attribution-NonCommercial-NoDerivatives)4.0 Internationalライセンスの下で公開されます. CC-BY-NC-ND 4.0ライセンスでは, 適切なクレジットを付与する限り, ユーザーは改変されていない記事をコピーし共有することができます. 営利目的での記事の使用許可は, 編集室に請求してください.
研究の資金提供団体により, 特定のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で出版することを要求する場合があります. 投稿する前に, 関連する資金提供団体に確認し, 義務に準拠していることを確認してください.
<出版料金>
掲載料, 投稿料は無料とします.
原稿はすべて, 本誌のオンライン投稿システムを通してご投稿ください(ScholarOne: https://mc.manuscriptcentral.com/JUOEH).原文または修正原稿はPDFまたはMicrosoft Wordファイルでアップロードできます, 最終原稿はWordファイルでの提出を必要とします. 図表は適切なフォーマットで別途ご提出ください. オンライン投稿で問題が生じた場合は, 編集部(j-uoeh@mbox.med.uoeh-u.ac.jp)までご連絡ください.
<スタイル>
原稿はMicrosoft Word(.doc, .docx;書き込み禁止)で作成し, 全文ダブルスペース(表, 凡例, 脚注, 参考文献等を含む), A4判, 横書きレイアウト, ページマージン2.5cmで作成すること. 各ページは約20行に収まるようにし, スペースも含めて40字程度で入力すること. なお, 2ページが刷り上がりの1ページに相当します.
<言語および言語基準>
原稿は邦(和)文とします.
<カバーレター>
投稿原稿には, 原稿のタイトルと責任著者の連絡先を明記したカバーレターを添付してください. 著者は, 研究の目的と成果, およびその研究が掲載にふさわしい理由を要約してご記載ください. 関連する同意や倫理承認などの情報もカバーレターに含めることを推奨します.
<書式>
原稿は, タイトル, 著者名, 所属, 住所, 要旨(600字以内), キーワード(5つ以内), 本文, 著者の貢献・役割分担について, 謝辞(該当する場合), 資金提供(該当する場合), 利益相反, 補足データとその入手先(該当する場合)について, 参考文献, 図表の順にご記載ください.
<タイトル>
タイトルは, 論文の内容を簡潔かつ明瞭に説明するもので, 第三者による検索のために重要です. 同じ著者による一連の論文であっても, 同じメインタイトルに単に番号を振るといったタイトルを使用しないこと. 略語は関連分野で一般的に使用されているものを除きタイトルに使用しないこと.
<著者名>
フルネームを記載すること.
<所属機関>
所属機関の正式名称と住所(研究室, 学科, 研究所および/または大学, 都市, 州および国を含む)をご記入ください. 著者の所属機関が異なる場合は, それぞれの住所を上付き数字で示してください. 著者の住所が変わった場合は, 脚注に記載し, 上付き記号(*や**など)で示すこと.
<キーワード>
最大5つのキーワードを記載すること.
<ランニングタイトル>
ランニングタイトルはスペースを含めて25文字以内とします.
<脚注と略語>
脚注がある場合は, 別紙(原稿の2ページ目)にタイプすること. 略語もこのページに記載すること.
<単位>
SI単位またはSIに由来する単位を使用すること. SI単位の詳細については, 国際度量衡局(BIPM)のウェブサイトを参照のこと.
<要旨>
要旨は構造化せず, 論文の基本的な内容を1段落で明確に表現し, 取り上げた問題, 実験的アプローチ, 主な結果と所見, 結論を含むものとしてください. 要旨はすべての論文タイプにおいて600字以内とします. 特定の略語の使用は避けること. 過去に発表された論文への言及が不可欠な場合は, 論文タイトルを省略すること.
(例:Maekawa, S., Endo, S. and Sakai, H. (2015). Sci. Journal., 14: 10-15)
<諸言>
諸言は読者が調査の目的や関連分野の他の研究との関係を理解できるよう, 十分な背景情報を提供する必要がありますが, 文献の広範なレビューを含めるべきではありません.
<材料と方法>
方法の説明は簡潔でかつ, 実験の再現ができるように十分な詳細を含むこと. 特殊な化学物質, 動物, 微生物株, 装置の入手先を記述し, その会社の所在地(都市, 国)を括弧書きで記載すること. 実験に危険物や危険な手順が使用され, その取り扱いに関する注意事項が広く認識されていない場合は, 必要な詳細を記載することを推奨します.
<結果>
この項には研究・実験結果を記載してください. 読者の理解や評価に役立つ場合は, 「結果」と「考察」を組み合わせても結構です. 写真を含む表や図を用いて結果を示すことができます(下記参照). 表や図に示したデータについて過度な説明は避けてください.
<考察>
考察は簡潔にし, 結果の解釈を記載してください. この項では, 実験で得られた結果から示唆される場合に限り, 新しいモデルや仮説を提案しても結構です. この項では, 結果の説明を繰り返さないこと.
<略語と記号>
mg/mlやNaClのような標準的な略語や記号を除き, 標準的でない略語は本文中に初めて登場する際に, 完全な綴りを記載してください. 量的表現にはメートル法を用いること.
<倫理承認と参加同意>
人または動物を対象とする全ての研究について, 著者は倫理承認を取得し, 倫理の遵守について明記すること.倫理承認が関連しない, または適用されない場合は, その旨を記載することが望ましい.
<出版に関する患者の同意>
人を対象とするいかなる研究についても, 著者は, 患者に関する情報の公表につい て, 患者からインフォームド・コンセントを得たこと, もしくはそれに代わる適切な措置を講じたことを明記すること.
<著者の貢献について>
著者は, CRediT(Contributor Roles Taxonomy)に従い, 各著者の貢献・役割分担を明記することが求められます. 著者はCRediTのウェブサイトを参照し, 各著者に14のCRediT分類のうち1つ以上を当てはめてください.以下に例示します(原稿では実際の著者名を使用).
概念化: 著者1
資金獲得: 著者1
調査: 著者1, 著者2
監督: 著者1
可視化: 著者3
原案執筆: 著者1, 著者2, 著者3
執筆 - レビューと編集: 著者1, 著者2
<謝辞>
この項は簡潔にし, 本書の「著者資格」の項で定義されているように, 作業や原稿の準備に協力したが, 著者となる資格のない人々について謝意を表します.
<資金提供>
著者は, 原稿の「資金提供」の項に, 研究に対するすべての資金源を記載してください. 可能であれば, 助成金ごとに, 助成を受けた機関, 助成機関, 助成金番号, 助成機関の所在地(都市名および国名)をご記載ください.
<利益相反(COI)声明>
著者は, 利益相反を引き起こす可能性のある金銭的または個人的な関係を開示する必要があります. すべての開示は, 著者が原稿に「利益相反(COI)」という見出しで記載し, 参考文献リストの前に別の項目として記載してください. 利益相反の申告がない場合は, この項に「なし」と記載してください.
<データ利用声明>
著者は, 既存の研究データから得られた結果を報告する原稿には, 当該データ利用の可能性についての声明(Data Availability Statement)を含めてください. Hrynaszkiewicz et al. (2020):https://doi.org/10.5334/dsj-2020-005に従い, 声明には原稿のデータがどこで入手できるかの情報とハイパーリンク(該当する場合)を含めてください. 研究データが一般に公開されていない場合は, その旨をデータへのアクセス条件とともにこの項に記載してください.
<参考文献>
引用文献は, 本文中では引用順にアラビア数字を用い, [7]や[11-13,17]のように角括弧で括り, 論文末尾では連続した数字順に記載してください. 記載された文献はすべて本文または表中に引用すること. 未発表のデータや私信は文献とはならないが, "in press "は記載可. なお、記載にあたっては以下のスタイルを使用すること.
雑誌論文
著者名(年): タイトル. 雑誌名巻号:-始頁−終頁, PMID
書籍
著者名(年): タイトル.書名. 巻数版数.(編者名). 出版者, 出版地, pp始頁−終頁
1頁のみ引用の場合「(例)p215」などと記入し, 単行本1冊すべてを引用する場合は「(例)362pp」などと記入してください.
ウェブサイト
発行元(年): ページのタイトル URL(閲覧日 年月日)
著者が6名までの場合は, すべての著者名を記載し, 7名以上の場合は, 最初の3名の著者の後に "他"を記載してください.
英語以外の言語で書かれた著作物については, 参考文献の末尾にその旨(使用言語)を明記してください(例:in Germany).
<表と図>
表は別ページとし, アラビア数字で番号を付し, 上部にキャプション, 下部の脚注に説明文を付してください. 縦線, 斜線は使用しないでください. 電子化された原画(EPS)または高画質(解像度: 解像度:線画は 600〜1200 dpi, 画像は300 dpi以上)を提出すること. 各図は別ページとし, 簡潔な凡例を添えること. 図表は必ず本文中で参照すること.
原稿が採択されると, 編集室は連絡著者(corresponding author)に論文編集作業のための関連情報を求めることがあります.
採択された原稿は, 出版前に雑誌編集室で編集と組版が行われます. 本誌は, J-STAGEおよび本誌ウェブサイトで年2回発行されます. 受理された原稿に関する連絡は, すべて連絡著者を介して行います.
<校正>
校正刷りはPDFで著者に電子メールで送付されます. 著者は入念なチェックにより校正したものを3日以内に雑誌編集室に返送してください. なお、校正段階での過度な変更は認められません.
【連絡先】
編集長 久岡正典
産業医科大学雑誌編集室
807-8555
北九州市八幡西区医生ケ丘1番1号
電話・FAX:093-691-7291
電子メール:j-uoeh@mbox.med.uoeh-u.ac.jp
更新日 2024年10月24日
第1巻1号(1979年3月)から第46巻1号(2024年3月)までの産業医科大学雑誌はこちら
閲覧したい雑誌を選択してください。
[Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International] license. https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/
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