緩和ケア・血液腫瘍科


 診療体制

 緩和ケア・血液腫瘍科は血液内科医師3名(血液内科、腫瘍内科、化学療法、緩和ケア)と精神科医師1名(コンサルテーションリエゾン精神医学)の計4名で診療を行っております。血液内科医師は、外来と入院の診療に従事しています。精神科医師は、入院患者の精神症状(不穏やせん妄など)に対する相談と治療に従事しています。


血液腫瘍科について

〔どういう時に受診するか〕

健康診断で指摘された白血球・赤血球・血小板数の異常値や異常細胞の出現、リンパ節の腫れ、血液凝固の異常などから血液疾患を疑う時の精査を行っています。また、かかりつけの医療機関で血液疾患(鉄欠乏性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの良性疾患や、白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍)が疑われた場合の精査も行っています。

下記の検査異常や症状がある場合はご相談ください。

・白血球・赤血球・血小板が多い、または、少ない

・リンパ節が腫れている、脾臓が腫れている

・出血しやすい、血が止まりにくい

・毎日ひどい寝汗をかく など

〔血液腫瘍科で診療している主な疾患〕

・貧血:鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血など

・白血病:急性白血病、慢性白血病

・骨髄異形成症候群

・骨髄増殖性疾患:真性多血症、本態性血小板血症、骨髄線維症

・悪性リンパ腫

・多発性骨髄腫、免疫グロブリン性(AL)アミロイドーシス

・特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病

・その他の出血性疾患、凝固異常疾患

これら疾患に対する治療(抗がん剤治療も含む)を行っています。特に集学的治療(抗がん剤治療と放射線治療の併用や造血幹細胞移植など)を必要とする場合には、産業医科大学病院や近隣病院と連携し、患者さんに適切な医療を提供する体制を整えています。


緩和ケア科について

当科では、がんやがん治療により起こる様々な苦痛、つらさを和らげるためのケアを行います。患者さんの身体的・精神的苦痛などの問題について、また、ご家族の精神的・社会的な問題についても、患者さんやご家族の希望に添えるように一緒に考えていきます。緩和ケア科はがんの患者さんを看取るところというイメージが強いと思います。当科では、がんと診断された時から緩和医療を始め、いつでも、どこでも、切れ目ない緩和医療を提供すること目指して、患者さんの希望する治療や療養を提供したいと考えています。

 

〔血液内科医師の資格〕

・日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

・日本血液学会専門医

・日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医

・緩和ケアの基本境域に関する指導者研修会受講

 

〔精神科医師の資格〕

・精神保健指定医

・日本サイコオンコロジー学会登録精神腫瘍医

・精神腫瘍学の基本境域に関する指導者研修会受講

・日本精神神経学会専門医・指導医・認知症診療医


当科では、がんやがん治療により起こる様々な苦痛、つらさを和らげるためのケアを行います。患者さんの身体的・精神的苦痛などの問題について、また、ご家族の精神的・社会的な問題についても、患者さんやご家族の希望に添えるように一緒に考えていきます。緩和ケア科はがんの患者さんを看取るところというイメージが強いと思います。当科では、がんと診断された時から緩和医療を始め、いつでも、どこでも、切れ目ない緩和医療を提供すること目指して、患者さんの希望する治療や療養を提供したいと考えています。