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研究部門

くも膜下出血後の脳血管攣縮発生機序解明に関する研究 研究部門
悪性脳腫瘍に対する光線力学療法と蛍光診断に関する研究
脳腫瘍に対する免疫療法に関する研究
水頭症の病態解明に関する研究
神経生理に関する研究
 

くも膜下出血後の脳血管攣縮発生機序解明に関する研究

くも膜下出血後には脳血管攣縮という状態が発生します。くも膜下出血は脳の動脈にできた血管の瘤(脳動脈瘤)が破れて出血し起こります。できるだけ早期に脳動脈瘤から再出血しないように手術をします。手術は顕微鏡下に破れた脳動脈瘤を見つけ、金属でできたクリップで脳動脈瘤を挟み込んでつぶしてしまいます。しかし、手術が成功しても、出血後数日経つと出血した血液が溶けてそこから脳の血管を強く収縮させるような物質がでてきます。そのため脳の血管が強く収縮し、脳への血液の流れが悪くなるため脳梗塞がおこり、結果的に神経の障害を残してしまうことになります。これまで世界中でさまざまな研究が行われてきましたが、まだその原因は不明で、決定的な治療法がないのが現状です。産業医科大学脳神経外科では、米国カリフォルニア州にあるローマ・リンダ大学脳神経外科の研究チームと共同研究を行っていて、くも膜下出血後に発生する脳血管攣縮の原因、治療薬の開発の研究を行ってきました。その成果は世界的な評価を受けています。

悪性脳腫瘍に対する光線力学療法と蛍光診断に関する研究

悪性脳腫瘍に対して外科的治療のみならず、化学療法、放射線治療および遺伝子治療など世界中でさまざまな研究が行われております。しかしながら、特に膠芽腫(グリオブラストーマ)などは、過去30年間治療成績がほとんど変わっていないのが現状です。この悪性脳腫瘍における治療の問題点として、正常脳組織に浸潤した腫瘍に対して麻痺や言語障害などを出さずにいかに安全に摘出し、残存腫瘍をいかに消滅させるかなどが挙げられます。現在、悪性脳腫瘍に対する外科的戦略として、腫瘍に選択的に取り込まれる蛍光色素(光感受性薬剤)を用いて、浸潤した腫瘍を可視化することにより、より安全に手術が行うことが可能になっています。そのような、光感受性薬剤は、ただ蛍光を発するのみならず、ある特殊なレーザー光を照射することにより、活性酸素を産生し、腫瘍細胞を死滅させます。この現象を応用した治療法が、光線力学療法といわれ、肺がん、胃がんおよび子宮がんなどで既に臨床の現場において有用性が数多く報告されています。脳神経外科領域では、未開拓の分野ですが、われわれは、すでに、腫瘍にこの光感受性薬剤が取り込まれれば、腫瘍が蛍光を発し、可視化するだけでなく、腫瘍を消滅することが可能となることを基礎実験で証明してきました。産業医科大学脳神経外科では、このような光線力学療法の臨床応用に向けての基礎研究を精力的に行っています。

脳腫瘍に対する免疫療法に関する研究

脳腫瘍に対する主な治療法として、手術、放射線療法、化学療法などが行われています。最近、新たな補助療法として免疫療法が注目されています。腫瘍には腫瘍抗原が存在し、腫瘍に対しても生体のマクロファージやリンパ球などの免疫担当細胞がはたらき、免疫応答が誘導されることが知られています。つまり、生体は腫瘍細胞を異物と見なし、腫瘍細胞を攻撃し生体外に排除しようとします。また、脳腫瘍の局所環境下においてはさまざまな因子が関与し有効な免疫応答が誘導されず、逆に免疫応答が抑制されることも知られています。産業医科大学脳神経外科ではこのような腫瘍局所に引き起こされる免疫応答の解析について同大学医学部免疫学・寄生虫学教室と共同研究を行っています。これらの機序の解明が脳腫瘍に対する有効な免疫療法につながると考えています。

水頭症の病態解明に関する研究

水頭症とは脳脊髄液が頭蓋腔内に過剰に貯まった状態のことであり、ふつうは拡大した脳室系に髄液が貯まった状態である内水頭症のことをさします。子供、大人にかかわらず、奇形などの先天的原因や脳出血や髄膜炎、脳腫瘍などの後天的原因によって引き起こされます。最近テレビ番組で「手術で治る痴呆」として取り上げられた正常圧水頭症の場合のように原因不明のこともあります。水頭症が急に進んだ場合、生命に関わる事態となりますが、ゆっくり進んだ場合でも脳が余分な脳脊髄液によって障害され、知的障害(子供の場合では発達障害、大人の場合では認知症に似た症状)と特徴的な歩行障害を引き起こします。産業医科大学脳神経外科では水頭症治療に役立てるため、水頭症による歩行障害や知的障害がどのようなパターンとなるのか動作解析法などを用いて評価を行い、またどのように脳が障害されているのかを病理学的手法を用いて細胞レベルで検討しています。

神経生理に関する研究

準備中


  文責:脳神経外科 更新日:2007年6月1日 ページのトップへ
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