基礎研究

胃癌におけるイノシトール3リン酸(IP3)受容体発現と臨床的意義の検討

研究責任:柴尾和徳
研究概要:イノシトール3リン酸(IP3)とその受容体(IP3レセプター)は細胞内Ca2+シグナリングに関与している。 IP3レセプターには1型から3型の3種類のサブタイプが存在し、臓器により優位なサブタイプ、細胞内分布、機能が異なり、細胞内カルシウムシグナリングを調節する上で非常に重要な役割を担っていると考えられています。当科では胃癌におけるIP3レセプターを中心としたカルシウムシグナリングの重要性、特に細胞増殖とアポトーシス、化学療法や予後との関連性について検討し、IP3レセプターが胃癌治療における新たな分子標的となり得るか否かを研究しています。


図1:イノシトール3リン酸受容体とカルシウムシグナリング

図2:癌におけるイノシトール3リン酸の発現1

図3:癌におけるイノシトール3リン酸の発現2
文責:第1外科学教室 更新日:2016年05月18日