医療機関の皆様へ

当科では循環器疾患、腎臓疾患の紹介患者様の受け入れを行っています。
緊急を要する患者様、精査を必要とする患者様がいらっしゃいましたら、随時受け入れをおこなっておりますので遠慮なくご連絡ください。

連絡先

受付時間 8:30〜17:00 担 当 病棟医長 (瀬戸山 航史)
副病棟医長 (長谷川 恵美)
外来医長 (古賀 純一郎)
副外来医長 (永田 泰史)
 
ベッドコントローラー (尾上 武志)
土・日曜、祭日、平日夜間
当直医 093-603-1611(代表) からお呼び出しください。

緊急を要さない場合は、火曜日、金曜日の8時30分から11時に外来を行っておりますので、そちらに紹介していただければ幸いです。外来予約を行っていただければ、より円滑に診察可能となります。

外来予約係から予約をされる際に紹介状のファックスを送って頂くことで、疾患に基づき専門医に振り分けることが可能になりますので、事前の紹介状の準備をして頂けますと幸いです。学会などで専門医が不在の場合には、事前に患者様へ連絡を差し上げ、予約日を変更することが可能になります。

外来担当医一覧(こちら)をご参照下さい。

外来予約専用電話
093-691-7666 (受付時間:平日 9時〜18時)
詳細につきましては、大学病院ホームページ(こちら)を御参照下さい。

専門外来のご案内

肺高血圧症
静脈血栓塞栓症外来
火曜 片岡雅晴 瀬戸山航史
金曜 片岡雅晴
大動脈瘤 火曜 岡部宏樹
金曜 仲悠太郎
心筋症 火曜 岩瀧麻衣
金曜 永田泰史
腫瘍循環器 火曜 尾上武志
不整脈 火曜 河野律子 大江学治
金曜 荻ノ沢泰司 林克英
腫瘍循環器 火曜 尾上武志
先天性心疾患 火曜 片岡雅晴 岩瀧麻衣 瀬戸山航史
金曜 片岡雅晴 永田泰史
脂質代謝異常 火曜 古賀純一郎
金曜 古賀純一郎
バスキュラーアクセス 火曜 宮本哲 中園和利
金曜 長谷川恵美 眞田賢哉
多発性嚢胞腎 火曜 宮本哲 中園和利
金曜 長谷川恵美

心アミロイドーシスの診断と治療

当院は、トランスサイレチン型心アミロイドーシス治療薬ビンダケル(一般名 タファミジスメグルミン)の処方施設として日本循環器学会より認定されました。
処方適応などを検討される症例がございましたら、心筋症外来(岩瀧麻衣 火曜日)まで病診連携室経由でご紹介ください。まだ診断がついていないといった場合でも当科で診断を進めてまいります。

成人先天性心疾患の診断と治療

当院では、成人先天性心疾患の治療を行っております。小児循環器医療の発展により、小児期に心臓疾患の治療をされた患者さんの多くが成人に達することができるようになりました。また、成人になり初めて先天性心疾患の診断を受ける方もおられます。そのような方の診断、治療を積極的に行っております。

成人先天性心疾患

まず、先天性心疾患に関してですが、生まれつき心臓や血管の形が正常とは異なる病気のことです。頻度は、出生児のおよそ1%(1年間に日本で生まれる赤ちゃん100万人の中で1万人)に存在するとされています。近年、小児期の治療の進歩により、9割以上の子どもたちが成人を迎えることができるようになりました。これらの心臓病の子どもたちが成人した後の状態を’成人先天性心疾患’と言います。日本では、現在60万人近くの成人先天性心疾患の患者さんがいるとされ、毎年1万人ずつ増えています。また、子どもの頃に診断がつかず、大人になって初めて診断される成人先天性心疾患の患者さんもいらっしゃいます。

主に当科では、心房中隔欠損症、房室中隔欠損症、動脈管開存症の診断や治療、心室中隔欠損症の治療後、または治療せずに経過観察し短絡が遺残している患者さん、小児期に川崎病を患った患者さん、冠動脈起始異常未治療の患者さん、ファロー四徴症などの心内修復術後の患者さん、大動脈弁二尖弁や先天性大動脈弁上・弁下狭窄の患者さん、チアノーゼ残存のチアノーゼ性先天性心疾患の患者さん、肺高血圧症合併の先天性心疾患患者さんを診察しています。中でも、当科では先天性心疾患に合併した肺高血圧症のtreat&repair治療の実績が豊富です。
画像診断に関しては、基本となる経胸壁心エコー・経食道心エコーに加えて、心臓MRI検査や心臓CT検査、心臓カテーテル検査を施行させていただきます。

成人先天性心疾患患者さんの多くは、症状なく日常生活を送られていますが、修復術後遠隔期に、心臓の弁や導管の狭窄や逆流、不整脈、心不全などの合併症が生じることがあります。そのため、小児科と連携し、多職種専門家によるチーム医療を行い、縦長に一生循環器内科医が管理を行うことが、患者さんの幸福につながると思いますので、お気軽にご相談下さい。

遺伝性大動脈疾患

遺伝性疾患であるマルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群、ロイス・ディーツ症候群はいずれも結合組織の脆弱性のため心臓弁膜症や大動脈拡張を来す疾患です。当科では関連する他科とも協力し、遺伝子検査を含む診断のための検査を行っています。また、診断後の患者さんについても合併症の早期発見のため定期的な経過観察、血圧管理を行っています。

[文責:第2内科学講座 穴井 玲央 更新日:2024年5月27日]