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講座紹介

産業医科大学リハビリテーション医学講座の特徴

業医科大学リハビリテーション(リハ)医学講座は、1978年4月産業医科大学の開学時に初代緒方甫教授のもとで開設し、1999年6月に第2代蜂須賀研二教授が就任し当講座の発展に尽くされました。2015年2月に第3代佐伯覚教授が就任しています。同門会員数は130名を超え、当講座はわが国における最も規模が大きいリハ医学講座のひとつとなりました。

臨床面ではリハ科専門医が疾患や日常・社会生活における障害の診断を行ったうえで、疾患の治療、理学・作業療法士や言語聴覚士などと共同して障害に対する訓練・指導・助言・調整を行っています。対象となる疾患は脳卒中、外傷性脳損傷、四肢切断、ポリオ後症候群やスモンなどの神経筋疾患、脊髄損傷、血友病など様々で、これらにより生じた障害の治療のために入院および外来診療で対応をしています。特に脳卒中の障害に対する非侵襲的大脳刺激法(経頭蓋磁気刺激・経頭蓋直流電気刺激)やロボット訓練、機能的電気刺激療法などの先進的治療、痙縮の治療、高次脳機能障害の診断と治療、嚥下障害の診断と治療、装具・義足の作製などに力を入れています。また、神経生理学的検査(筋電図、脳波、誘発電位)、嚥下機能評価(嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査、嚥下内圧計)、三次元動作分析装置による歩行解析などの特殊検査を行っています。産業医科大学設立の趣旨に基づき「障害者の職場復帰」「傷病と就労の両立支援」「作業関連性筋骨格系障害の予防」に重点を置いて取り組んでいることも特徴の一つです。

講座の活動としては、「北九州リハ医会」を立ち上げ年3回開催、また、北九州市および北九州市医師会と共同で「脳卒中地域連携パス」と「大腿骨近位部骨折地域連携パス」の北九州標準モデルを作成し当講座が事務局を務め運営するなど地域の医療水準の向上に貢献しています。

当講座がわが国のリハ医学の中で主体的な役割を担い、社会的使命を果たせるよう医局員一同ますます臨床、研究、教育に取り組みたいと考えています。

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リハビリテーション科専門医について

日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医(以下、専門医)の数は平成30年11月現在、全国で2375名です。産業医科大学リハビリテーション医学講座に入局すると、学会が認定する研修施設である当講座および関連するリハビリテーション病院で研修を行うことができるため専門医試験の受験資格が得られ、また、学会に認定された指導責任者から直接指導を受けることができるため、最短の期間で専門医になることが可能です。これまでに約75名の当講座同門会員が専門医となっています。専門医の社会的ニーズは増してきており、まだそのニーズに供給が追いついていないのが現状です。地域のリハビリテーション医療のリーダーとなるために専門医の資格、知識、経験は必ず役に立ちます。専門医の試験を受けるためには以下の項目が必要となります。

日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医 試験資格及び受験要項について

試験資格
  1. 医師免許取得後5年以上及び日本リハビリテーション医学会加入後3年以上を経過していること
  2. 学会が認定する研修施設において3年以上の研修を行ったものであること
  3. 学会における主演者の学会抄録2篇を有すること
  4. 自らリハビリテーション医療を担当した30症例の症例報告を提出すること
  5. 自らリハビリテーション医療を担当した100症例のリストを提出すること
受験要項
受験要項についてはこちらをご覧ください。
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学位希望者

学位を希望するものは、専門修練3年目または専門修練終了後に大学院に進学して学位取得を目指すことを勧める。近隣の事業所で産業医または労災病院に勤務しながら夜間開講制大学院に進学する方法、やや期間を要するが勤務しながら研究を続けて学位を取得する方法もあります。

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主催または後援する研究会

合同抄読会

[日 程]: 月曜
[時 間]: 8:30〜8:55
[場 所]: 病院1階リハビリテーション部カンファレンス・ルーム

医局抄読会 / 症例検討会

[日 程]: 火曜 (第1、3、5週目)
[時 間]: 17:30〜18:30
[場 所]: 大学1号館4階1401号室

研究検討会

[日 程]: 火曜 (第2、4週目)
[時 間]: 17:30〜18:30
[場 所]: 大学1号館4階1401号室
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文責:リハビリテーション医学講座 更新日:2023年12月12日

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