産業医科大学病院薬剤部 日本医療薬学会認定施設

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試験・製剤室

1.試験業務

TDM

TDM(Therapeutic Drug Monitoring)とは、薬物の血中濃度を測定し,測定値に基づいた薬物動態学的解析と臨床症状との総合的判断により、最適な薬物投与量および投与法を設計する手段です。

●検査項目
  • ジギタリス製剤:ジゴキシン
  • 抗てんかん薬:カルバマゼピン、バルプロ酸、フェニトイン、フェノバルビタール、
  • クロバザム(活性代謝物のデスメチルクロバザムを含む)、ゾニサミド、ラコサミド、クロナゼパム、
  • ガバペンチン、ラモトリギン、エトスクシミド、ペランパネル、トピラマート、レベチラセタム
  • テオフィリン製剤:テオフィリン
  • メトトレキサート
  • 抗MRSA薬:アルベカシン、バンコマイシン、テイコプラニン
  • グリコペプチド系抗菌薬:ゲンタマイシン、アミカシン
  • 抗真菌薬:ボリコナゾール
  • 免疫抑制薬:シクロスポリン、タクロリムス
  • 抗がん薬:イマチニブ、エベロリムス
  • その他:リチウム、ハロペリドール、

2.製剤業務

院内製剤

院内製剤とは、医師の求めに応じて病院内で薬剤師により調製されその病院の患者に限って用いられる製剤のことです。
次に挙げるような院内製剤の調製を必要性に基づいて行っています。

  1. 治療上必要であるにもかかわらず製剤が市販されていない場合
  2. 市販された剤形では治療が困難な場合
  3. 市販された製剤はあるが、必要な濃度、用量に合致しない場合
  4. 調剤業務の効率化のための倍散や約束処方の調製
  5. 市販製剤の販売中止
  6. 市販されていない消毒剤・洗浄剤の調製
  7. 市販製剤の混合調製

当院において調製可能な剤形は次のとおりです。
●湿性製剤:軟膏剤、坐剤、内用液剤、外用液剤(消毒剤)
●無菌製剤:注射剤、点眼剤、眼軟膏

3.抗がん剤業務

注射用抗がん剤に対する薬剤部によるリスクマネージメント

  1. 抗がん剤レジメンの管理
  2. レジメンに基づく処方鑑査
  3. 注射用抗がん剤の調製(ミキシング)

入院患者(全病棟)
外来化学療法患者(外来化学療法室)⇒チーム医療(医師・看護師・薬剤師)

抗がん剤調製
【文責:薬剤部】【更新日:2023年4月5日】