がんセンターの概要
概 要
地域がん診療連携拠点病院である当院は、大学病院のメリットを生かし、がん診療において経験豊富な医療スタッフを揃え、多くの診療科やスタッフと連携し、患者さんの目線にたち、エビデンス(科学的事実)に基づく高度な診断・治療・ケアを提供します。各診療科や各組織が密に連携を図り、手術療法や薬物療法、放射線療法等を適宜組み合せて行う集学的治療が可能です。
手術につきましては最新の手術用ロボット(da Vinci Xi)を導入し、肺がん、胃がん、大腸がん、腎がん、前立腺がんなどに対して、確実で、かつ体に負担が少ない手術を行っております。放射線治療も充実した機器と経験豊富なスタッフにより、多くの患者さんの治療を行っております。日々急速に進歩する薬物治療(抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)については、専門委員会で治療内容を検討し、有効でかつ安全な治療につとめております。
さらにゲノム医療(がんの遺伝子診断)に向けた体制整備の一環として遺伝子カウンセリング科を新設し、平成31年度からはがんゲノム医療連携病院に指定されております。
患者のケアの面では、安心して治療に専念していただけるように、多職種が参加する症状マネージメント(緩和ケア)チームが早期から、身体的苦痛と精神的苦痛を和らげる緩和ケア医療を提供しております。
がん治療に関する療養上の相談や悩み、疑問などの解消に、がん相談支援センターの専門スタッフがサポート致します。
がん登録管理室では、平成19年1月から院内がん登録を開始しており、国立がん研究センターへ情報を提供しております。
以上のように、現在日本人の死因で第1位をしめるがんに対する高度な治療を常に提供できるように、がんセンターを中心として病院全体で取り組んでおります。
スタッフ紹介
センター長よりご挨拶
産業医科大学病院は、福岡県北九州ブロックの地域がん診療連携拠点病院の一つです。北九州医療圏における唯一の大学病院として、研究と一体化した先駆的で高度ながん医療を推進しております。当院のがん診療には、(1)すべての部位のがん診療に対応できる、(2)糖尿病や高血圧等の併存疾患やがん性疼痛などのがんの合併症も含め全人的に治療できる、(3)手術・放射線治療・化学療法いずれもバランスよく提供できる、といった特徴があります。
地域の医療機関の皆さま、住民の皆さまに当院がんセンターのことをよく知って頂き、そして地域に貢献することが、がん診療連携拠点病院としての使命です。常に患者さんのそばに寄り添うという原点に沿って、我々は日々の診療を行っております。
がんセンター長 青木 隆敏
(令和5年4月6日更新)