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 膵臓・糖尿病グループは5名のスタッフで臨床・研究・教育に従事しています。

臨床面

 臨床面では急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵癌、嚢胞性膵腫瘍を初めとする膵疾患と肝疾患、膵疾患に合併することの多い糖尿病の診療を行っています。
 急性膵炎は良性疾患にもかかわらず、重症化すると致命率が9%に達する疾患であり、循環不全を初めとする多臓器不全を合併することから、救急・集中治療部、腎センターと連携しながら、蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬持続動注療法、持続的血液濾過透析(CHDF)、選択的消化管除菌などの治療法を組み合わせて治療を行っており、良好な成績をおさめています。急性膵炎・慢性膵炎の合併症である膵仮性嚢胞に対してソマトスタチンアナログであるオクトレオチドの投与や経乳頭的嚢胞ドレナージ術を行っています。
自己免疫性膵炎は膵臓外の種々の臓器にも病変が認められる全身疾患として注目されるようになり患者数が増加しています。CT、MR、ERCPをはじめガリウムシンチ、PETなども用いて全身を隈なく検査した後、ステロイドを用いて治療しています。

 膵癌は当院消化器・内分泌外科と連携しながら、非手術例に対してgemcitabin、TS-1を用いた全身化学療法、放射線科と連携しTS-1を用いた化学放射線療法を行っています。膵管内粘液乳頭腫瘍、粘液性嚢胞腺腫をはじめとする嚢胞性膵腫瘍も当院消化器・内分泌外科と連携しながら診療しています。


 肝疾患、膵疾患に合併する糖尿病以外にも2型糖尿病、1型糖尿病の診療を行っています。糖尿病専門医、管理栄養士、糖尿病療養指導士の指導による糖尿病教育入院(8日間)を行う他に、仕事で入院の時間がとれない患者様に対しては糖尿病療養指導士の充分な指導の下、外来で経口血糖降下薬と併用しながら持効型インスリンを導入しています。

研究面

研究面では・・・
1)厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班の事務局(平成14年度-20年度)として、急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎の疫学調査、新しい診断法、治療法の開発を全国の分担研究者・研究協力者と協力しながら進め急性膵炎診断基準、膵炎重症度判定基準、急性膵炎における初期診療のコンセンサスを改訂するとともに、自己免疫性膵炎のアジア診断基準を作成し、EUSによる早期慢性膵炎の診断法、自己免疫性膵炎画像アトラスを出版しました。今後も厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班の一因として研究を継続していきます。
2)膵星細胞および慢性膵炎モデルラットを用いて膵線維化の病態解明、治療法の開発を行っています。これまでにTGF-β1、細胞外基質分解酵素(MMP)、レニン・アンジオテンシン系、膵内の高圧・低酸素状態、活性化酸素、高血糖が膵の線維化に重要な役割を果たしていることを明らかにしてきました。
3)急性膵炎モデルラットを用いてSmad6、II型PLA2、アポトーシスを阻害するsurvivinが急性膵炎の発症・進展増悪に重要な役割を果たしていることを明らかにしてきました。
4)膵外分泌機能、膵発育におけるCCK、セクレチン、副交感神経の役割について動物実験を行っています。
5)
膵疾患・肝疾患に合併する糖尿病の病態解明・治療法の開発を行っています。α-glucosidase阻害薬、スタチンが糖尿病のみならず加齢に伴う耐糖能異常の発症を抑制すること、肝疾患に合併する糖尿病患者の動脈硬化が軽度であることを明らかにしてきました。肝疾患に合併する糖尿病患者にacarboseを使用しても肝障害が増悪しないことを示し、有効かつ安全なインスリンの使用法についての検討も進めています。

若手医師の教育

 若手医師に対する教育では当科は日本消化器病学会、日本糖尿病学会の認定施設であり、学会の研修プログラムに沿い、専門医・指導医が取得できるよう教育を行っています。教育面では膵疾患の検査では上級医が知識と技量に問題ないと判断した者については、上級医の指導、監督の下、内視鏡的逆行性膵管胆管造影、超音波内視鏡検査、膵嚢胞に対する内視鏡的ドレナージ術等を行ってもらっています。

文責:第三内科学 木原康之 更新日:2009/11/12
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