患者の皆様へ

大腸癌腹腔鏡手術

2020年10月から2022年8月までに大腸癌の腹腔鏡手術を受けられた患者さんへのお知らせ

 当院では、日本医科大学付属病院との多施設共同研究として以下の臨床研究を実施しております。この研究は、通常の診療で得られた情報の記録に基づき実施する研究です。このような研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(西暦2014年12月22日制定 西暦2017年2月28日一部改正)」により、対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく、研究内容の情報を公開するとともに、参加拒否の機会を保障することとされています。この研究に関するお問い合わせ、また、ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は、以下の問い合わせ先にご連絡ください。利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません。

1.研究課題名

 インターシードを使用した腹腔鏡補助下大腸癌手術後の腸閉塞発症率

2.研究期間

西暦2020年10月12日 〜 西暦2023年9月30日
(術後5年間追跡を行うため、2027年8月31日まで延長予定)

3.研究機関

産業医科大学病院

4.実施責任者

第一外科 教授 平田敬治

5.研究の目的と意義

 この研究は、日本医科大学付属病院消化器外科准教授、山田岳史を研究代表者とする多施設共同研究です。現在、日常診療において大腸癌に対する腹腔鏡手術の際に癒着防止剤の貼付を行なっております。この癒着防止剤が術後腸閉塞の発生を軽減するかどうかを証明するための研究です。

6.研究の方法

 大腸癌に対する腹腔鏡手術を受け、腹腔内に癒着防止剤の貼付を行った患者さんを対象として、身長、体重、性別、手術方法や出血量、手術時間、術後腸閉塞の発生の有無などの情報収集を行い、日本医科大学付属病院消化器外科へ郵送します。

7.個人情報の取り扱い

 この研究では、それ単体で特定の個人を識別できる情報(氏名、住所、生年月日等)は収集しません。研究対象者のカルテから収集した情報は、研究用IDで匿名化した上で、研究用IDと研究対象者を結びつけるための対応表は、研究責任者の厳重な管理の下、本学第1外科学教授室の鍵のかかる保管庫にて保管します。また、情報を日本医科大学付属病院に送付し解析を行います。その結果については、学会や論文で発表する予定です。その際は、あなたが識別できるような個人情報は一切使用しません。また、研究終了後5年間保管したのちに個人情報等のデータはシュレッダーにかけた後破棄します。

8.問い合わせ先

研究実施責任者
産業医科大学医学部第1外科学 教授 平田敬治 電話番号 093-691-7441

9.その他

 この研究の対象となった場合でも、経済的負担や謝礼などはございません。本研究の利益相反については、産業医科大学利益相反委員会の承認を得ており、公正性を保ちます。

文責:第1外科学教室 更新日:2022年02月28日