CORoNaWork project

メンタルヘルス

COVID-19は感染に対する不安のみでなく、social distanceや3密回避など感染対策によって孤立、孤独といった課題をもたらしました。

 

[文責:産業医科大学環境疫学研究室]
[更新日:2022年6月14日]

職場での感染対策が推奨されているが、取り組み状況は様々職場での感染対策の取り組み状況は労働者のメンタルヘルスと関連Yasuda, Y., Ishimaru, T., Nagata, M., Tateishi, S., Eguchi, H., Tsuji, M., Ogami, A., Matsuda, S., Fujino, Y., & CORoNaWork project. (2021). A ...

COVID-19の流行は職場のメンタルヘルスに大きな影響を与えています。その一つに、労働者が抱える職場でのCOVID-19の感染への不安があります。また、従来、職場の心理社会的要因と心理的ストレス反応については多く研究の蓄積があります。今回の調査では、第三波と言われる感染拡大期において、COVID-19への感染の不安が、職場の心理社会的要因と心理的ストレス反応の関係にどのような影響を与えるのか検討...

感染に関する一般的な心配は心理的ストレス反応とは関連していませんでしたが、職場や通勤中などの特定の状況下での感染の心配は中等度及び重度の心理的ストレス反応と関連していました。職場が様々な感染対策を実施し、労働者がそれに信頼を感じる程度に応じて、心理的ストレス反応が軽減されます。Uehara, M., Ishimaru, T., Ando, H., Tateishi, S., Eguchi, H.,...

孤独感は、身体的および精神的健康障害のリスク要因である。孤独感の要因は様々だが、日本人労働者を対象とした今回の研究では、孤独感は家族との団欒の時間が短いとより孤独を感じることが分かった。ただし、同居人が介護を要する人である場合は、同居している方が孤独を感じる傾向にある。Fujii, R., Konno, Y., Tateishi, S., Hino, A., Tsuji, M., Ikegami,...

通勤による接触を抑制するため在宅勤務の推進が呼びかけられています。公共交通や通勤時間、通勤距離が感染リスクや感染不安に与える影響について調査しました。通勤において公共交通機関を利用する場合のオッズ比はCOVID-19感染が4.17、濃厚接触が1.99、感染に対する不安が1.44、通勤に関する感染不安が15.8といずれも高くなっていました。在宅勤務等や通勤手段を公共交通機関以外とすることは感染防止や...

在宅勤務の嗜好と在宅勤務日数のミスマッチはメンタルヘルスに関連在宅勤務日数とメンタルヘルス不全のオッズ比Otsuka, S., Ishimaru, T., Nagata, M., Tateishi, S., Eguchi, H., Tsuji, M., Ogami, A., Matsuda, S., Fujino, Y., & CORoNaWork Project. (2021). A Cross...

?コロナ禍では、新しい生活様式が推奨され、社会参加している労働者であっても孤立しやすくなった。?今回の調査では、全体の10%が孤独を感じており、この孤独感は心理的ストレスと強く関連していた。?社会的孤立などについて調整しても、孤独感は心理的ストレスと強く関連していた。Association between loneliness and psychological distress: A cross...

?コロナ禍の在宅勤務の特徴として、希望しない在宅勤務が増加していることが挙げられる。?今回の調査では、週1回以上在宅勤務をしている労働者のうち、12.4%が在宅勤務を希望していなかった。?在宅勤務を希望していた場合は、飲酒量増加とは関連なく、在宅勤務を希望していない場合は、飲酒量増加と関連していた。Relationship between alcohol consumption and telec...

COVID-19の流行に伴い,職場で様々な感染症対策が講じられています。感染症対策のうち,「体調不良時の出社基準」がない職場で勤務している人たちは,基準がある職場で勤務している人たちよりも,長時間労働によるメンタルヘルス悪化のリスクが高いことが示されました。従来の対策である長時間労働の削減に加えて,コロナ禍では感染症対策を行うこともメンタルヘルス対策として有効であることが明らかになりました。Hin...

日本においてCOVID-19の流行により孤独や寂しさを経験する人が増えたと考えられる。今回の調査では、全体の10%が孤独を感じており、孤独感は睡眠の問題と強く関連していた。また、家族や友人とのつながりを有していることが睡眠問題の発生に緩和的にはたらくことが示された。Association between loneliness and sleep-related problems among Jap...

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