産業医科大学病院ではマッチングシステムを行った上でスーパーローテートを行っております。入局はその後になりますが、2年目に選択科の一つとして眼科を選択することができます。
眼科医として必要な知識および技術の習得を行います。
知識の習得: 医局会での症例検討会での発表や、英語論文の抄読会を行う
研究会や学会で発表する、論文を作成し発表する
技術の習得: 病棟や外来での眼科検査や患者診察を行う
手術に助手として立ち会う 斜視などの外眼部手術や、白内障などの内眼手術を主治医として執刀する
以上により、日本眼科専門医の資格取得を目指します。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 手術/病棟 | 外来 | 手術/病棟 | 外来 | 外来 |
午後 | 手術/回診 | 外勤 | 手術/病棟 | 外来/回診 | 外勤 |
当直:4回程度/月 外勤:2回程度/週
日本眼科学会専門医
研究に興味のある方は大学院へ進学し、博士号を取得することができます。また、社会人大学院として、関連病院に勤務しながら研究を行う制度もあります。
留学も推奨しています。2018年4月からは、米国ボストンのMassachusetts Eye and Ear Infirmary(MEEI)に1名留学しています。
我々の 大学では、様々な研究を行っておりますが、以下に一部をご紹介致します。まだまだ分かっていないことも多い眼科領域で、未知の現象・原理を発見・解明し、それを世界に情報発信する醍醐味を一人でも多くの医師に味わって欲しいと考えております。
眼科関連の遺伝性疾患に対する遺伝子解析が倫理委員会で認められ、次世代シークエンサを使用したエクソーム解析によって家族性滲出性硝子体網膜症など様々な疾患の原因遺伝子の解明を行っています。また国内の他施設からも遺伝子診断を依頼されるケースもあります。網膜色素変性症については、原因遺伝子のうち我が国で頻度が高いとされているEYS遺伝子について、九州地区における遺伝子変異の頻度を検討しています。先天小瞳孔という疾患の遺伝子解析についてはフランスの研究施設との共同研究を行っています。
未熟児網膜症に対しては、数種類ある治療法について効果的かつ合併症の少ない治療法について検討しております。また、OCT(光干渉断層計)による健常人黄斑部の年齢変化や黄斑部疾患に対する硝子体手術後の黄斑部網膜厚の評価を行っています。 さらに、網膜色素上皮培養細胞、角膜内皮培養細胞を用いて、抗VEGFによる影響も調べています。
基礎研究では、培養細胞を使用して、酸化ストレス防御機構について、レドックス制御解析を行うとともに、各種緑内障点眼薬の新しい効果についても検討し、さらにステロイド緑内障における細胞骨格制御機構について研究を進めています。
また緑内障手術で使用される術後癒着防止剤による術後感染の問題を解決するため、我々は新しい手術材料を用いた安全な緑内障手術の開発研究を行っています。
この領域は我々の大学に特徴的な研究分野といえます。眼精疲労に関して、主に焦点調節反応を指標に眼精疲労の緩和に有効な薬物の検証を行うとともに、企業と提携して眼精疲労解消機器についても調べています。
またさらに自動車運転時に、使用するカーナビゲーションシステムのディスプレイや他の計器などの視認時の焦点調節反応を特殊な機械で測定し、これらによる眼精疲労を最小限にする安全で最適な運転席の設計について国の助成金を得て研究しております。
産業医科大学卒業生、特に平成16年入学生からは原則として2年間産業医を勤めることとなっています。眼科学教室では産業医としての関連病院もあり、こちらに勤めることができます。
他大学出身の方には、産業医を勤める義務はありません。4年の後期研修終了後は、医院や助教など大学職員として、あるいは下記の関連病院の医師として勤めることができます。
【眼科医としての関連病院】
【産業医としての関連病院・施設】
後期研修医の待遇は、基本給+当直+外勤で、収入は月40〜80万円程度です。
入局に関する問い合わせは、下記で受け付けております。
大学学部名: | 産業医科大学眼科学教室 |
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住所: | 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1 |
TEL: | 093-691-7261 |
FAX: | 093-603-3657 |
E-mail: | ganka-gaku@mbox.med.uoeh-u.ac.jp |