CORoNaWork project

在宅勤務

コロナで広く普及した在宅勤務の健康影響に関する調査結果を紹介します。

 

[文責:産業医科大学環境疫学研究室]
[更新日:2022年6月14日]

在宅勤務時の作業環境と労働生産性COVID-19流行下で急激に在宅勤務が普及したことにより、在宅勤務時の環境の整備が充分でない企業や社員がいることが推察される。厚生労働省は、事務所衛生基準則や既存の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を基に「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」(1)を公表し、VDT症候群等の予防のため、作業時の明るさ、机・椅子の整備、空調...

在宅勤務の嗜好と在宅勤務日数のミスマッチはメンタルヘルスに関連在宅勤務日数とメンタルヘルス不全のオッズ比Otsuka, S., Ishimaru, T., Nagata, M., Tateishi, S., Eguchi, H., Tsuji, M., Ogami, A., Matsuda, S., Fujino, Y., & CORoNaWork Project. (2021). A Cross...

在宅勤務が増えると、不適切な食習慣が増加Kubo, Y., Ishimaru, T., Hino, A., Nagata, M., Ikegami, K., Tateishi, S., Tsuji, M., Matsuda, S., Fujino, Y., & CORoNaWork Project. (2021). A cross-sectional study of the associatio...

新型コロナウイルスの感染予防対策として、多くの企業では在宅勤務を導入しました。準備不足のなかで在宅勤務が始まったこともあり、仕事上のコミュニケーションが悪化するなどの懸念が生じた一方で、より集中でき、仕事の生産性が高まるという声も聞かれました。 今回の調査では、在宅勤務の頻度とワーク・エンゲイジメントとの関係を明らかにしました。ワーク・エンゲイジメントとは、仕事に対して活力や熱意をもち、また、仕事...

在宅勤務と腰痛の関係性は明確になっていない。今回、在宅勤務環境が良好な場合と不良な場合に分けて在宅勤務と腰痛の関係を検証した。その結果、在宅勤務環境が良好な場合は在宅勤務と腰痛は関連せず、在宅勤務環境が不良な場合には在宅勤務と腰痛が関連することが明らかになった。Matsugaki R, Muramatsu K, Tateishi S, Nagata T, Tsuji M, Hino A, Ikeg...

COVID-19流行下での在宅勤務の実施は,仕事ストレスを軽減する可能性がある。高頻度の在宅勤務は、高い仕事の自由度と,低い主観的仕事ストレスと関連することが明らかになった。COVID-19パンデミックに伴う公衆衛生上の課題への対策として在宅勤務を広く採用することは、仕事上のストレスにも良い影響を与える可能性がある。在宅勤務頻度と仕事ストレス要因在宅勤務と仕事ストレスの変化Ikegami K, B...

COVID-19累積発症率が高い地域では、週2日以上在宅勤務する人の割合が34.7%と、他の地域よりも約2割高いことがわかりました。加えて、在宅勤務の嗜好性が他地域よりも有意に強いことがわかりました。しかし、その他の地域では、在宅勤務を希望しない人の割合が、在宅勤務を希望する人の割合よりも高くなっており、在宅勤務への嗜好性もあまり高くないという地域差が明らかになりました。*各都道府県をCOVID-...

新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、希望して在宅勤務をする労働者だけでなく、出社して仕事することを好む労働者も在宅勤務の導入を余儀なくされました。本研究では、出社して仕事をしたい人が在宅勤務をしなければならない状況と労働生産性の関係性について調査しました。調査の結果、出社を希望する労働者が在宅勤務をしている場合よりも、好んで在宅勤務をしている労働者のほうが、2倍以上労働生産性低下リスクがある...

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